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2023/2/6撮
 公園大通と西5条通の交差点付近に、温泉銭湯の「たぬきの里」がある。昭和58(1983)年9月に温泉掘削して温泉が湧出し、昭和61(1986)年11月27日、「たぬきの里」がオープンした。1階はロビー、地階は温泉大浴場、2階はファミリーバス、3階から5階は賃貸マンションになっている。入居者は無料で大浴場を利用できる。令和元(2019)年5月から㈲プラムフィールドに経営が変わり、10月から改装工事に入って、12月24日にリニューアルオープンした。1階にドミトリールームを併設。

◇基本データ
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■帯広市西5条南15丁目11、大浴場入浴料:大人490円、家族風呂入浴料(1時間):大人1名1,000円、営業時間:8時~翌1時、無休
2023/12/11現在

公式HP


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2021/12/7撮
 1階に2段ベッドのドミトリールーム(男女別)を併設。大人1泊 3,000円。

■大浴場(男湯)

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 浴場は階段を下りた地階にある。脱衣所に鍵付き無料ロッカーあり(鍵は閉め難い)。

◇温泉分析書(脱衣所掲示)
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左2019/12/26撮 右2011年3月撮
平成26年9月17日に作成した温泉分析書(日本衛生株式会社)。泉温:41.9℃(気温:26℃)、湧出量: ℓ/分(自噴)、pH値:8.9、溶存物質:0.406g/kg、成分総計:0.406g/kg、泉質:アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性温泉) 

腐植質の検査はしていない。
「北海道市町村の地熱・温泉ボーリングデータ集~1990」によると、
掘削年:1983年、掘削深度:1300m、掘削時湧出量:500ℓ/分

◇温泉成分に影響を与える項目
・特に掲示はないが4項目該当なし。源泉100%かけ流し。

◇内風呂(男湯)
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2019/12/26撮
 タイル張りの浴室に、主浴槽、電気風呂、水風呂、サウナ、シャワー付カラン7台、カランのみ8台、立ちシャワー2台配置。カランにも温泉を使用している。シャンプー類は置いていない。

・主浴槽
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2019/12/26撮
 ウーロン茶色半透明の湯。知覚的には、微弱モール臭、微弱塩味。溢れた湯は湯縁からオーバーフローしている。モール系のぬるりとした感触あり。
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2019/12/26、10時10分~30分、浴槽内でORP計測(湯口はミニボトルで採取)。側壁下部の湯口から約10ℓ/分注湯。源泉100%掛け流しで、塩素系薬剤未使用。
湯口:温度42.3℃、pH8.8、ORP値は-68mvに収束した。
浴槽:温度40.1℃、pH8.8、ORP値は-10mvに収束した。
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2021/12/7、11時10分~30分、浴槽内でORP計測(湯口はミニボトルで採取)。側壁下部の湯口から約20ℓ/分注湯。源泉100%掛け流しで、塩素系薬剤未使用。
湯口:温度43.0℃、pH8.78、ORP値は-114mvに収束した。
浴槽:温度41.6℃、pH8.85、ORP値は-69mvに収束した。
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2023/2/6、13時~13時15分、浴槽内でORP計測(湯口はミニボトルで採取)。側壁下部の湯口から約30ℓ/分注湯。源泉100%掛け流しで、塩素系薬剤未使用。
湯口:温度43.1℃、pH8.83、ORP値は-77mvに収束した。
浴槽:温度41.8℃、pH8.83、ORP値は62mvに収束した。

・電気風呂
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2019/12/26撮
 リニューアルして電気風呂に生まれ変わった。もともと泡風呂だったが、故障で小浴槽として利用していた。ウーロン茶色半透明の湯。知覚的には、主浴槽に準ずる。溢れた湯は湯縁からオーバーフローしている。ぬるめの湯で、ぬるりとした浴感有り。
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2019/12/26、10時10分~30分、浴槽内でORP計測(湯口はミニボトルで採取)。側壁下部に設けられた湯口から約5ℓ/分注湯。源泉100%掛け流しで、塩素系薬剤未使用。
湯口:温度42.2℃、pH8.8、ORP値は-48mvに収束した。
浴槽:温度39.3℃、pH8.8、ORP値は-1mvに収束した。
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2021/12/7、11時10分~30分、浴槽内でORP計測(湯口はミニボトルで採取)。側壁下部の湯口から約5ℓ/分注湯。源泉100%掛け流しで、塩素系薬剤未使用。
湯口:温度42.9℃、pH8.78、ORP値は-63mvに収束した。
浴槽:温度39.7℃、pH8.65、ORP値は-47mvに収束した。
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2023/2/6、13時~13時15分、浴槽内でORP計測(湯口はミニボトルで採取)。側壁下部の湯口から約5ℓ/分注湯。源泉100%掛け流しで、塩素系薬剤未使用。
湯口:温度42.8℃、pH8.83、ORP値は-64mvに収束した。
浴槽:温度39.6℃、pH8.67、ORP値は58mvに収束した。

◇遊離残留塩素測定
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2023/2/6、13時30分頃、主浴槽で試料をミニボトルで採取し、遊離残留塩素測定器で遊離残留塩素濃度を測定。
測定値は0.00ppmとなり、遊離残留塩素の未検出を確認した。

◇電位-pH図(2019/12/26)

キャプチャ
算式を利用して標準水素電極基準に変換してから電位-pH図を作成。Ehは図表の通り。
いずれも還元系にあり、温泉の鮮度は良好である。 

 ・主浴槽AI(△)(エージングの進行度mv)
 ORPeq(平衡値mv)=(0.84-0.047×8.8)×1000=426.4
 AI(△)=426.4-186≒240

◇電位-pH図(2021/12/7)
キャプチャ

算式を利用して標準水素電極基準に変換してから電位-pH図を作成。Ehは図表の通り。
いずれも還元系にあり、温泉の鮮度は良好である。 

・主浴槽AI(△)(エージングの進行度mv)
 ORPeq(平衡値mv)=(0.84-0.047×8.9)×1000=421.7
 AI(△)=421.7-125≒297

◇電位-pH図(2023/2/6)

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算式を利用して標準水素電極基準に変換してから電位-pH図を作成。Ehは図表の通り。
いずれも還元系にあり、温泉の鮮度は良好である。 

・主浴槽AI(△)(エージングの進行度mv)
 ORPeq(平衡値mv)=(0.84-0.047×8.8)×1000=426.4
 AI(△)=426.4-256≒170 

■ファミリーバス

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2021/2/7撮
 
受付でキーを貰って2階に上がる。
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2021/2/7撮
 
上階に上がってみると、廊下を挟んで「子たぬき」の部屋が12室(4と9の数字は欠番)と一番奥のほうに「大たぬき」の部屋が一室(現在、使用不可)。「子たぬき」の部屋の細部は多少異なるものの基本的に似たような構造。

ファミリーバス5号室(2021年2月)
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2021/2/7撮
 子たぬき5号室。照明SWは廊下側。長いす、脱衣かご、手洗器のほかに、扇風機を設置。以前、真空管式のテレビがあったが、撤去している。ドライヤーあり。
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浴室は一般家庭の浴室より心持ち広い。洗い場にはシャワー付カランが1台、シャンプー類は置いていないので各自用意。
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 ウーロン茶色半透明の湯。注湯量は約10ℓ/分。知覚的には微弱たまご・モール臭、微弱タマゴ・重曹味。溢れた湯は湯縁からオーバーフローしている。
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 モール系のぬるりとした浴感あり。
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2021/2/7、15時~15時15分、浴槽内でORP計測(湯口はミニボトルで採水)。源泉100%掛け流しで、塩素系薬剤未使用。
湯口:温度42.8℃、pH9.02、ORP値は39mvに収束した。
浴槽:温度41.2℃、pH9.14、ORP値は42mvに収束した。

■ファミリーバス3号室(2023年12月)
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2023/12/11撮
 子たぬき3号室。照明SWは廊下側。長いす、脱衣かご、手洗器のほかに、扇風機を設置。ドライヤーあり。
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 浴室は一般家庭の浴室より心持ち広い。洗い場にはシャワー付カランが1台、シャンプー類は置いていないので各自用意。
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 ウーロン茶色半透明の湯。注湯量は約10ℓ/分。知覚的にはほとんど無臭、微弱塩味。以前の家族風呂はモール臭がしていたが、今回は確認できず。溢れた湯は湯縁からオーバーフローしている。適温でぬるりとした浴感あり。
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2023/12/11、16時~16時10分、浴槽内でORP計測(湯口はミニボトルで採水)。源泉100%掛け流しで、塩素系薬剤未使用。
湯口:温度42.6℃、pH8.76、ORP値は95mvに収束した。
浴槽:温度41.3℃、pH8.78、ORP値は102mvに収束した。

◇遊離残留塩素測定

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2023/12/11、16時20分頃、浴槽で試料をミニボトルで採取し、遊離残留塩素測定器で遊離残留塩素濃度を測定。
測定値は0.00ppmとなり、遊離残留塩素の未検出を確認した。

◇電位-H図(2021/2/7)
キャプチャ
算式を利用して標準水素電極基準に変換してから電位-pH図を作成。Ehは図表の通り。
還元系にあり、温泉の鮮度は良好である。 

・浴槽AI(△)(エージングの進行度mv)
 ORPeq(平衡値mv)=(0.84-0.047×9.1)×1000=412.3
 AI(△)=412.3-237≒175

◇電位-H図(2023/12/11)
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算式を利用して標準水素電極基準に変換してから電位-pH図を作成。Ehは図表の通り。
還元系にあり、温泉の鮮度は良好である。 

・浴槽AI(△)(エージングの進行度mv)
 ORPeq(平衡値mv)=(0.84-0.047×8.8)×1000=426.4
 AI(△)=426.4-295≒131