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 置戸湖の奥のほうに鹿の湯という野湯があるというので、早速出かけてみることに。「メモリーな宿悠林館」(旧メモリーハウスおけと)からしばらく走行すると、旭林道が右手に見える。何の当ても無く、取りあえず旭林道を突き進む。果たして、この林道でいいのかしらんと不安になるが、数キロ走行するうちに、左手に空き地と砂防ダムが現れる。
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 何かしら湯沼のようなものが存在しているので近寄ってみるとアメンボウが水面を泳いでいた。さらに、何とヒューム管から泡が湧いていたのである。湯沼の底は泥で覆われ、歩くと埋まる。ヒューム管をメジャーで測ってみると、内径約29cmで泥に埋もれている。ヒューム管の中に塩ビ管が差し込まれていて、ここから湯が湧いている。泉温25.7℃、pH8.8を計測。口に含むのを憚れたが、軽い土臭味のほかに、微弱たまご臭味、微弱塩味を知覚。手湯のヌル感と泡立ちから考えて炭酸成分を含有しているのだろう。
 湯沼は温すぎて利用するのは無理。さりとて、ヒューム管は狭すぎて入ることも出来ない。思案するうちに、藪蚊に首の辺りを何箇所か刺される。
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 湯沼の近くにかつて営林署が使用していた温泉施設の跡がある。ヒューム管から湯を引いて沸かして使用していたのだろう。

※「北海道の地熱・温泉(C)北海道中央部」(1985年版、北海道立地下資源調査所)に下記のような記述がある。
TSM(成分総計)が823mg/ℓで、主要成分はCl=390.3mg/ℓ、HCO3=134.8mg/ℓ、Na=290.3mg/ℓで、SO4を含まず、この地区の中で唯一のCl型温泉である。