5f3c2b6e.jpg
2006年11月某日撮
 豊平峡温泉は、国道230号線で中山峠方面へ進み、豊平峡温泉看板を左折した600m先にある。この建物は昭和47(1972)年に完成した豊平峡ダムの工事作業員宿舎として使用されていた。不動産業を営んでいた先代がダム完成後に工事作業員宿舎を購入したが、買い手もつかずに10年以上も放置されていたそうだ。先代は温泉掘削を思いつき、昭和62(1991)年に掘削開始し、昭和63(1992)年2月に深度750mまで到達して1号井が完工した。それから平成4(1992)年6月に「豊平峡温泉」を開業した。平成15(2003)年には2号井(深度1,001m)を掘削完工した。
 
・参考文献
「北海道地熱・温泉ボーリング井データ集および索引図(統合版)」(北海道立地質研究所)
DSCN0000
2025/7/17撮
 令和元(2018)年、改装して客の入口が右端に変更になった。
 2025年7月12日(土)~7月21日(月・祝)温泉OPEN前 露天風呂・内風呂特別撮影解放を実施した。

◇基本データ
DSCN4301
■札幌市南区定山渓608、入浴料:大人1,300円、営業時間:10時~22時30分(最終入場21:45)
 偶数日と奇数日で男女の浴場が入れ替わる。無意根の湯:利用日|奇数日:男性 / 偶数日:女性、ふくろうの湯、遊湯の湯:利用日|奇数日:女性 / 偶数日:男性
2025/7/18現在

公式HP


DSCN0033
 入泉者様限定♨夏季温泉OPEN前特別撮影TIME開催決定ポスター
 7月12日~7月21日、AM9:30~9:50 
 普段は脱衣所、浴場は撮影禁止なので、折角の機会なので参加した。
DSCN0000
 
9時30分になったらスタッフがドアを開けてくれる。受付で入浴料を払って注意事項の紙を渡される。
DSCF0004
 温泉の特別撮影の注意事項
DSCN0032
 階段で2階に上がる。
DSCN0030
 休憩室。OPEN前特別撮影終了後、9時50分~10時までここで待機する。
DSCN0031
 階段で浴舎棟に向かう。

■無意根側浴場(男奇数日、女偶数日)
DSCN0002DSCN0003

2025/7/17 OPEN前特別撮影
 
コインロッカー(100円返却式)あり。

◇温泉分析書(脱衣所掲示)
DSCN0004
2025/7/17 
令和7年2月13日に作成した温泉分析書(日本衛生株式会社)。泉温:51.0℃(気温:0.6℃)、湧出量:※ℓ/分(動力揚湯)、pH値:6.5、溶存物質:2.116g/kg、成分総計:2.583g/kg、泉質:ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩・塩化物泉(低張性中性高温泉)(旧泉質:含土類‐重曹泉)

 温泉分析書は1号井を分析している。「北海道地熱・温泉ボーリングデータ井データ集および索引図(統合版)」(DVD)によると、深度、湧出量は下記の通り。1号井は浴用、2号井は暖房用とあるが、2号井も浴用に使用しているようだ。
1号井:掘削年1988年、深度750m、泉温51.5℃、pH7.0、湧出量451ℓ/分(当時)
2号井:掘削年2003年、深度1,001m、泉温52.6℃、pH6.6、湧出量188ℓ/分(当時)
41fca729.jpg
2006年11月某日撮
昭和62年7月9日に作成した温泉分析書(北海道薬剤師会公衆衛生検査センター)。泉温:51.5℃(気温:28.5℃)、湧出量:451ℓ/分(動力)、pH値:7.0、溶存物質:2.346g/kg、成分総計:2.521g/kg、泉質:ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩・塩化物泉(低張性中性高温泉)(旧泉質:含土類‐重曹泉)

◇温泉成分に影響を与える項目
・4項目該当なし。源泉100%かけ流し。豊平峡の湯は、札幌市内で唯一の貯湯タンクを使わず、地中からの源泉を直接各浴槽に注いでいる。

◇内風呂
DSCN4211
DSCN0007
OPEN前特別撮影
 露天風呂・無意根の湯側の内風呂には大浴槽、飲泉所、あかすり室(別料金)がある。シャワー付カラン10台、リンスインシャンプー・ボディソープあり。
DSCN0016
OPEN前特別撮影
 千枚田状態の幾何学文様の床は析出物によって出来た石灰華。歩くと足裏が痛い。

・大浴槽
DSCN0013DSCN0017
OPEN前特別撮影
 笹濁色で半透明の湯。水深は約90cm。大きな岩の上部から約20ℓ/分落水している。知覚的には、金気臭、金気・炭酸味。溢れた湯は湯縁からオーバーフローしている。湯温はやや熱め。滑らかな肌触りでツルスベの浴感だが、微妙にキシキシ感も感じられる。
DSCN0019.01DSCN0015DSCN0014
2025/7/17、9時35分~50分、浴槽内でORP計測(湯口はミニボトルで採水)。源泉100%掛け流しで、塩素系薬剤未使用(水道水は含む)。
湯口:温度49.0℃、pH7.36、ORP値は-45mvに収束した。
浴槽:温度42.1℃、pH7.64、ORP値は87mvに収束した。

◇露天風呂・無意根の湯
スクリーンショット 2025-07-28 125035
スクリーンショット 2025-07-28 125114
スクリーンショット 2025-07-28 125145
OPEN前特別撮影 (動画のスクリーンショット)
 水車、東屋を配した庭園風の岩風呂である。無意根の湯とは無意根山に因んでいるのだろう。暑い時には水車が回っている。
DSCN0008DSCN0012
OPEN前特別撮影
 黄緑色微濁で半透明の湯。水深は約60cmと浅め。湧出量は約30ℓ/分。知覚的には、金気臭、金気・炭酸味。熱い夏場は一度水車を経由し温度を冷ました湯を流す事で温度調整をしている。溢れた湯は湯縁近くの排湯口から排湯している。かなり広いので自分好みの場所と湯温を歩いて捜すことができる。
DSCN0011DSCN0010DSCN0009
2025/7/17、9時35分~50分、浴槽内でORP計測(湯口はミニボトルで採水)。源泉100%掛け流しで、塩素系薬剤未使用。
湯口:温度43.1℃、pH7.69、ORP値は-73mvに収束した。
浴槽(降り口):温度38.3℃、pH8.26、ORP値は85mvに収束した。


豊平峡温泉公式Instagramより

◇遊離残留塩素測定
DSCN0038
2025/7/17、10時30分頃、内風呂大浴槽で試料をミニボトルで採取し、遊離残留塩素測定器で遊離残留塩素濃度を測定。

測定値は0.00ppmとなり、遊離残留塩素の未検出を確認した。


◇電位-pH図
スクリーンショット 2025-07-28 213122
 
算式を利用して標準水素電極基準に変換してから電位-pH図を作成。Ehは図表の通り。
   いずれも還元系にあり、温泉の鮮度は良好である。
 ・大浴槽のAI(△)(エージングの進行度mv)
 ORPeq(平衡値mv)=(0.84-0.047×7.6)×1000=482.8
 AI(△)=482.8-281≒202

ふくろうの湯、遊湯の湯側浴場
(男偶数日、女奇数日)
DSCN0002DSCF0001
2025/7/18 OPEN前特別撮影
 
コインロッカー(100円返却式)あり。

◇温泉分析書(脱衣所掲示)
DSCN0004
2025/7/18 
令和7年2月13日に作成した温泉分析書(日本衛生株式会社)。泉温:51.0℃(気温:0.6℃)、湧出量:※ℓ/分(動力揚湯)、pH値:6.5、溶存物質:2.116g/kg、成分総計:2.583g/kg、泉質:ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩・塩化物泉(低張性中性高温泉)(旧泉質:含土類‐重曹泉)

◇温泉成分に影響を与える項目
・4項目該当なし。源泉100%かけ流し。豊平峡の湯は、札幌市内で唯一の貯湯タンクを使わず、地中からの源泉を直接各浴槽に注いでいる。

◇内風呂
DSCN0005
DSCN0006
OPEN前特別撮影
 内風呂には大浴槽、寝湯、あかすりコーナー(別料金)を配置。シャワー付カラン10台、リンスインシャンプー・ボディソープあり。
DSCN0007
OPEN前特別撮影
 千枚田状態の幾何学文様の床は析出物によって出来た石灰華。歩くと足裏が痛い。

・大浴槽
DSCN0008DSCN0009
OPEN前特別撮影
 笹濁りで半透明の湯。水深は約90cm。湯口から約20ℓ/分注湯している。知覚的には、金気臭、金気・炭酸味。溢れた湯は湯縁からオーバーフローしている。湯温は適温。滑らかな肌触りでツルスベの浴感だが、微妙にキシキシ感も感じられる。
DSCN0030DSCN0020DSCN0019
2025/7/18、9時35分~50分、浴槽内でORP計測(湯口はミニボトルで採水)。源泉100%掛け流しで、塩素系薬剤未使用。
湯口:温度48.6℃、pH6.56、ORP値は-47mvに収束した。
浴槽:温度41.6℃、pH7.04、ORP値は27mvに収束した。

・寝湯
DSCN0022
OPEN前特別撮影
 ヒバの木で造られた湯温の違う2つの浴槽。

・右の寝湯
DSCN0025
DSCN0026
OPEN前特別撮影
 灰褐色微濁の湯。水深は約50cm。注湯量は約10ℓ/分。溢れた湯は湯縁からオーバーフローしている。ぬるめの湯だが、左の寝湯よりも湯温は高いようだ。
DSCN0026DSCN0023DSCN0022
2025/7/18、9時35分~50分、浴槽内でORP計測(湯口はミニボトルで採水)。源泉100%掛け流しで、塩素系薬剤未使用。
湯口:温度41.3℃、pH6.98、ORP値は-28mvに収束した。
浴槽:温度39.1℃、pH7.17、ORP値は13mvに収束した。

・左の寝湯
DSCN0027
DSCN0028
OPEN前特別撮影
 灰褐色微濁の湯。水深は約50cm。注湯量は約10ℓ/分。溢れた湯は湯縁からオーバーフローしている。ぬるめに調整している。
DSCN0028DSCN0025DSCN0024
2025/7/18、9時35分~50分、浴槽内でORP計測(湯口はミニボトルで採水)。源泉100%掛け流しで、塩素系薬剤未使用。
湯口:温度41.3℃、pH6.97、ORP値は-32mvに収束した。
浴槽:温度38.1℃、pH7.35、ORP値は-11mvに収束した。

◇露天風呂(ふくろうの湯&遊湯の湯)
スクリーンショット 163802
スクリーンショット  163850
スクリーンショット 123124
スクリーンショット 164031
OPEN前特別撮影 (動画のスクリーンショット)
 下段はふくろうの湯、上段は遊湯(ゆゆ)の湯に分かれている。

・ふくろうの湯
DSCN4257DSCN0018
OPEN前特別撮影
 森を背景に周囲を大きな岩を配置して木彫りのふくろうも置いている。黄緑色の濁湯で半透明の湯。水深は約60cmと浅め。暑い日は水車が回って温度調整をしている。溢れた湯は排湯口から排湯している。かなり広いので自分好みの場所と湯温を歩いて捜すことができる。
DSCN0011DSCN0010
2025/7/18、9時35分~50分、浴槽内でORP計測(湯口はミニボトルで採水)。源泉100%掛け流しで、塩素系薬剤未使用。
浴槽(降り口):温度39.6℃、pH7.35、ORP値は90mvに収束した。

・遊湯(ゆゆ)の湯
DSCN0012DSCN0013
OPEN前特別撮影
 
黄緑色の濁湯で半透明の湯。水深は約60cmと浅め。知覚的には、金気臭、金気・炭酸味。溢れた湯はふくろうの湯側に流れ落ちていく。滑らかな肌触りでツルスベ感あり。寝湯スポットが数か所ある。
DSCN0014DSCN0017DSCN0016
2025/7/18、9時35分~50分、浴槽内でORP計測(湯口はミニボトルで採水し、50℃で測定開始)。源泉100%掛け流しで、塩素系薬剤未使用。
湯口:温度50.7℃、pH6.50、ORP値は-22mvに収束した。
浴槽:温度39.5℃、pH7.68、ORP値は68mvに収束した。


豊平峡温泉公式Instagramより

◇遊離残留塩素測定
DSCN0032
2025/7/18、10時30分頃、内風呂大浴槽で試料をミニボトルで採取し、遊離残留塩素測定器で遊離残留塩素濃度を測定。

測定値は0.00ppmとなり、遊離残留塩素の未検出を確認した。

◇電位-pH図
092719
 
算式を利用して標準水素電極基準に変換してから電位-pH図を作成。Ehは図表の通り。
 いずれも還元系にあり、温泉の鮮度は良好である。

 ・大浴槽のAI(△)(エージングの進行度mv)
 ORPeq(平衡値mv)=(0.84-0.047×7.0)×1000=511
 AI(△)=511-221=290

◇ONSEN食堂
DSCN4300
レストラン営業時間
インド料理11:00~21:00(ラストオーダー)
和食11:00~14:00、17:00~20:00(ラストオーダー)
 カレー等の食事を先にする場合は、テープパーテーションの右側に進む。
DSCN0035
DSCN0036
 メニューを見て受付で先に注文する。支払い後に
番号札を渡される。
DSCN0034
 空いてる席に座る。番号で呼ばれるので番号札と引き換えに注文品を受け取る。
DSCN0037
 チキンカリー(ナン付き)・中辛。食べ終わったら食器類は返却口に返す。