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 閑静な住宅地の一角にある温泉旅館で昭和55年の開業という。その後、平成10年に現在のオーナーが経営に着手している。築後30年近く経っているので客室はお世辞にも立派とはいえないが、リーズナブルな料金設定なのでビジネスで利用する宿泊客も多い。従業員は皆女性だけなので、細やかな配慮が行き届いている。羅臼に近いので知床周辺の温泉巡りの基点にするのも悪くない。

平成20年9月廃業

◇基本データ
■標津町南4条西3丁目1-2、入浴料500円、14時~22時

◇客室
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 和室の客室。トイレ・洗面所は共同。

◇食事
 夕食、朝食とも大広間で座卓に座って頂く。
・夕食
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 夕食は至れり尽くせりの上等な家庭料理。毛がに半杯、ちゃんちゃん焼、寄せ鍋他に10数品が付いてかなりのボリュームである。ビールを飲むと、全部平らげるのに時間がかかるので要注意。
・朝食
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 朝食は和食膳で、コーヒーがセルフサービス。

◇温泉分析書(脱衣所掲示)
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昭和56年11月6日に作成した温泉分析書(北海道立衛生研究所)。泉温:50℃(気温:11℃)、湧出量:487ℓ/分(自噴)、pH値:8.6、溶存物質:5.077g/kg、成分総計:5.077g/kg、泉質:ナトリウム-塩化物泉(アルカリ性低張性高温泉)(旧泉質名:弱食塩泉)

◇温泉成分に影響を与える項目その他
・入浴に適した温度に保つため加温している。(保健所「該当」確認シール添付)
・飲泉不可。

◇内風呂(男湯)
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 湯気が充満する浴室に岩を配した大浴槽、石で固めた小浴槽を配置。シャワー付カラン7台、カランのみ2台。シャンプー類は置いていない。女湯にはまんじゅうふかしなる装置もある。

・大浴槽
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 グロテスクな巨岩を壁に積み上げた湯船はコーラ色半透明モール系の湯に満たされている。かつては、岩から湯が流れ落ちていたと思われるが、現在は傍らにある配管2箇所を湯口としている。
 配管湯口を、加熱した湯口を便宜上A配管湯口、加熱していない湯口をB配管湯口と呼んでおく。A湯口から49.9℃、pH8.6(計測時以下略)の加熱した湯が約10ℓ/分程度注ぎ、B配管湯口から35.5℃、pH8.8の源泉のままの湯が約20ℓ/分程度注いでいる。知覚的にはモール系土臭、微弱塩味。湯船の中ほどで、湯温
42.3℃、pH8.8計測。溢れた湯は湯縁からオーバーフローしている。源泉(加温)かけ流しと査定(閉館後は、ボイラーによる加熱はストップし源泉かけ流しと査定)。pH値以上のぬるぬる感があって手に水掻きができたような錯覚すら覚えるほどの浴感である。

・小浴槽
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 石をセメントで固めた高い湯舟は足台があり、角のような奇妙な取っ手が2本付いてる。コーラ色半透明の湯の表面は炭酸成分の白泡が漂っている。
 配管湯口は2カ所あり、A配管湯口から78.5℃、pH8.8(50℃以下に自然冷却してpH計測)の湯が約5ℓ/分程度注ぎ、B配管湯口から35.6℃、pH8.8の源泉のままの湯が約10ℓ/分程度注いでる。知覚的には大浴槽に準ずる。湯船の中ほどで湯温45.4℃、pH8.8を計測。溢れた湯は目皿付き排湯口から排湯されている。源泉(加熱)かけ流しと査定(閉館後は、ボイラーによる加熱はストップし源泉かけ流しと査定)。やや熱めだが、ぬるぬるした浴感も充分である。浴後は温まり汗がなかなか引かないようだ。

◇露天風呂(男湯)
 高い塀で囲まれたこじんまりした露天風呂はやや風情に欠ける。
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 配管湯口は2カ所あり、布を巻いたA配管湯口から42.7℃、pH8.8の湯が約10ℓ/分程度注ぎ、B配管湯口から35.6℃、pH8.8の源泉のままの湯が約5ℓ/分程度注いでる。知覚的所見は大浴槽に準ずる。湯船の中ほどで、湯温39.5℃、pH8.8を計測。溢れた湯は湯縁からオーバーフローしている。源泉(加熱)かけ流しと査定(閉館後は、ボイラーによる加熱はストップし源泉かけ流しと査定)。モール系のぬるぬるした浴感は道東でベスト3に入るのではと思えるほどだ。