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 「幕別町百年史」に岡田温泉の一文が載っていた。それによると、「昭和50年12月に岡田市太郎が豊岡5番地で岡田温泉を開業した。その後施設も古くなり利用者も少ないため平成元年8月に看板を下ろした」とある。
 根室本線に沿った道路を幕別駅方面に走行すると、稲士別川に架かった橋を超えて約50m進んだあたりに日の丸教会の立て看板がある。そこを右折して坂道を上っていくと分岐道に「ホテルおかだ温泉」の看板が立っている。
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 坂道を上った高台に数軒の家並みがあり、廃墟と化した「ホテルおかだ温泉」の姿があった。廃業してから12月で21年になるのだろう。周囲の高台は寂寥感が漂っていた。
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 温泉湧出地跡は崖下にあるはずなので、稲志別橋に戻ってそこから探索してみた。資材置き場を見ながら歩いて行くと、岡田市太郎がかつて住んでいたと思しき廃屋があり、個人が利用したであろう露天風呂の跡が残っていた。
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 さらに奥に歩いていくと、崖下に貯水タンクのような遺構があった。赤いほうのタンクに設置した管からは井水が流れていた。左の遺構からは湧出している気配はなかったが、こちらは動力揚湯方式の岡田温泉源のように思われる。
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 ポケナビでは北緯42度54分07.5秒、東経143度17分42.9秒。
↓国土地理院の地図閲覧サービスでは+の地点
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?b=425407.5&l=1431742.9
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 井水のほうを計測してみると、水温9.0℃、pH7.3を指示し、ほとんど無味無臭であった。岡田温泉源は既に廃井となっているが、当時は動力揚湯で加温して利用していたようだ。「北海道の地熱・温泉(C)北海道中央部」(北海道立地質研究所)付表によれば、昭和52年6月の調査で、深度500m、泉温27.7℃、pH7.6 、TSM449mg/ℓで特殊物質も基準値未満なので泉質は単純温泉と推定。