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 知床横断道路に面した湯ノ沢地区にある3階建ての「ホテル峰の湯」。昭和53(1978)年10月、「ホテル山荘峰」が開業。平成6(1994)年、2階建てから3階建てにリニューアルし、「ホテル峰の湯」に改称している。間欠泉の近くに別棟ロッジの「山小屋峰」を運営し登山客等に利用されている。

・参考資料
「羅臼町百年史」
「東北海道年鑑」

◇基本データ
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■羅臼町湯の沢町7―3、入浴料:大人500円、日帰り営業時間:13時~21時

■公式HP


◇宿泊
じゃらんプラン「温泉でゆっくり 峰の湯お手軽プラン  別館和室8畳 禁煙」で予約。12,100円(税込・サービス料込)+150円(入湯税)-4,235(Go Toキャンペーンクーポン)。チェクイン可能時間15時~18時、チェックアウト10時。
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 エレベーター有り。案内されたのは本館3階和室禁煙。布団は既に敷いてある。フリーWi-Fi接続可。
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 トイレとバスは別になっている。大浴場の利用はチェックイン~翌2時、5時~9時30分。

◇食事
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 食事は食事処「峰の茶屋」の個室でとる。夕食は18時~20時30分、朝食は7時~9時。チェックイン時に希望時間指定あり。

・夕食
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 海鮮焼き、煮物、3点盛り、タラバ蟹の脚、焼き魚(ホッケ)、天ぷら、刺身、ご飯、味噌汁、漬物、メロン。天ぷらと焼き魚は着席してから提供する。

・朝食
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 朝食は和定食
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 喫茶コーナーでポット入りのコーヒー無料。

■大浴場
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 脱衣所に貴重品ロッカー(100円返却式)あり。

◇温泉分析書(脱衣所掲示)
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平成22年10月5日に作成した温泉分析書(北海道薬剤師会公衆衛生検査センター)。泉温:(混合68.2℃(気温:17.6℃)、湧出量:※ℓ/分(蒸気造成泉)、pH値:7.0、溶存物質:1.808g/kg、成分総計:1.854g/kg、泉質:含硫黄-ナトリウム-塩化物泉(低張性中性高温泉)(旧泉質名:含食塩-硫黄泉) 


◇温泉成分に影響を与える項目
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・源泉から噴出する高温の蒸気に加水し、適温の源泉としている。
・峰の湯では、供給温度が高温のため適温にするため加水している。

◇内風呂(男湯)
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 タイル張りの浴室に、大浴槽、小浴槽、中浴槽を配置。シャワー付カラン5台、シャンプー・ボディソープあり。

・大浴槽&小浴槽
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 大浴槽と小浴槽が並んでいる。

・大浴槽
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 ほとんど無色透明の湯。箱入りの湯口に布製の袋を被している。注湯量は約10ℓ/分。知覚的には、硫化水素臭、塩味。溢れた湯は仕切り壁の湯孔から小浴槽側に流れている。横に長い湯船なので湯口周辺が熱い。つるすべの浴感あり。
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2020/9/14、15時30分~16時、浴槽内でORP計測(湯口はミニボトルで採水)。加水掛け流しで、塩素系薬剤未使用。
湯口:温度45.7℃、pH7.05、ORP値は-247mに収束した。
浴槽:温度41.5℃、pH7.49、ORP値は-148mに収束した。

・小浴槽
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 ほとんど無色透明の湯。溢れた湯は湯縁からオーバーフローしている。ややぬるめで快適な湯温である。長湯に向きそうだ。
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2020/9/14、15時30分~16時、浴槽内でORP計測。加水掛け流しで、塩素系薬剤未使用。
浴槽:温度39.3℃、pH7.65、ORP値は13mに収束した。

・中浴槽
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 ほとんど無色透明の湯。箱入りの湯口に布製の袋を被している。注湯量は約10ℓ/分。知覚的には大浴槽に準ずる。溢れた湯は湯縁からオーバーフローしている。湯温は小浴槽と大差ないようだ。つるすべ感有り。
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2020/9/14、15時30分~16時、浴槽内でORP計測(湯口はミニボトルで採水)。加水掛け流しで、塩素系薬剤未使用。
湯口:温度44.5℃、pH7.00、ORP値は-161mに収束した。
浴槽:温度39.3℃、pH7.48、ORP値は7mに収束した。

◇露天風呂(男湯)
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 女湯との仕切り塀は高いが、他の塀は低くて見晴らしは良い。露天風呂は岩風呂と小浴槽が左右に並んでいる。

・露天岩風呂
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 三方を大きな岩で囲まれた岩風呂。注湯量は約10ℓ/分。知覚的には、硫化水素臭、塩味。溢れた湯は湯縁からオーバーフローしている。つるすべ感有り。内風呂と違い袋で濾過されていないので白い湯の華が目立つ。 
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2020/9/14、15時15分~30分、浴槽内でORP計測(湯口はミニボトルで採水)。加水掛け流しで、塩素系薬剤未使用。
湯口:温度49.5℃、pH6.85、ORP値は-293mに収束した。
浴槽:温度41.1℃、pH7.33、ORP値は-243mに収束した。

・露天小浴槽
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 岩風呂に隣接したフラットな小浴槽。ほとんど無色透明の湯。注湯量は約10ℓ/分。知覚的には、露天岩風呂に準ずる。溢れた湯は排湯管から排湯している。白い湯の華が目立つ。
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2020/9/14、15時15分~30分、浴槽内でORP計測(湯口はミニボトルで採水)。加水掛け流しで、塩素系薬剤未使用。
湯口:温度48.1℃、pH6.83、ORP値は-282mに収束した。
浴槽:温度40.4℃、pH7.71、ORP値は-80mに収束した。

・遊離残留塩素測定 
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20時頃、中浴槽で試料をミニボトルで採取し、遊離残留塩素測定器で遊離残留塩素濃度を測定。
測定値は0.00ppmとなり、遊離残留塩素の未検出を確認した。

◇電位-pH図
キャプチャ
算式を利用して標準水素電極基準に変換してから電位-pH図を作成。Ehは図表の通り。
いずれも還元系にあり、温泉の鮮度は良好である。

・大浴槽AI(△)(エージングの進行度mv)
 ORPeq(平衡値mv)=(0.84-0.047×7.5)×1000=487.5
 AI(△)=487.5-46≒442