

2025/6/20撮
国道224号から金山橋近くの笹の沢林道ゲートからイケショマナイ川に沿ったダート道をしばらく走行する。


車一台がやっと通れる曲がりくねった狭い道で、場所によっては凹凸の個所もある。一応待避所はあるが、イケショマナイ川に接近した場所では100メートル以上も待避所が見当たらない。どちらかが退避所までバックするしかない。林道を徒歩で怖いのは羆だが、車で通行すると怖いのは対向車。笹の沢林道ゲートから20分弱で川北林道(通行止め)の分岐点がある。案内看板を右折して間もなく川北温泉に行き着いた。ゲートから走行距離約5km。年によっては土砂崩れが発生し通行止めになることもある。

川北温泉は明治時代には竹沢の湯などと呼ばれていたという。明治30(1897)年、伊茶仁の牧場主鈴木鉄乃助が開発に乗り出して営業するが、湯治客が焼酎を飲んで死亡する事件もあったりして客が離れ休業することになった。大正7(1918)年、養老牛温泉の開発をしていた西村武重が権利を譲り受けるが養老牛の開発に忙しくて手付かずだった。さらに、中村千松、工藤寅吉へと権利は引き継がれていく。
戦後になって、当時の標津村が工藤から温泉権利の譲渡を受けて、「川北温泉療養所」の建設に取り掛かり、昭和24(1949)年11月6日に完工した。同年12月27日に開業して、村外からの利用客も多かったという。その後、昭和31(1956)年に施設および権利を民間に払い下げたが、昭和40年代に焼失したらしい。
昭和45年(1970年)7月になって町営の「川北温泉町民保養所」が開設したが、利用客に充分対応できないため、2年後の昭和47(1972)年8月、木造モルタル平屋建てに増改築している。昭和55年(1980)年、台風で建物が崩壊したこともあって「川北温泉町民保養所」は閉鎖されたという。
●参考文献
「標津町史」「標津町史二巻」
「北海道の地熱・温泉(D)北海道東部」
「北海道ホンモノの温泉」(松田忠徳著)


2025/6/20撮
昭和61(1986)年、地元の川北温泉愛好会によって脱衣所、休憩所、トイレなどが整備された。期間中の清掃も川北温泉愛好会が行っている。川北温泉ではキャンプ禁止になっている。
■場所:標津町字川北
■利用時期:6月中旬~10月末(冬季林道閉鎖)

脱衣所は男女別になっている。

2006年6月撮
現在は温泉分析書の掲示はない。
昭和49年9月24日作成(北海道立衛生研究所)の温泉分析書、泉温:59.6℃(気温18℃、昭和49年9月1日調査時)、湧出量:17ℓ/分(調査時、自然湧出)、pH値:6.1、溶存物質:8251g/kg、成分総計:9224mg/kg、泉質:含ホウ酸-食塩硫化水素泉(緊張性等張性高温泉)
◇露天風呂

2009/10/15撮
脱衣所に向かって右側が男湯、左側が女湯。真ん中に仕切りがあって目隠しになっている。
・男湯

2009/10/15撮
モルタル床の奥に扇形の小さな湯船が1槽。蛇腹のホースから取水した沢水が床に迸っている。熱くて入れないときは蛇腹ホースを湯中に投入して湯温を下げる。

2025/6/20撮
平成23(2011)年に女湯との仕切りにモルタル塗装を施した。令和3(2021)年、新たに加水バルブも取り付けてある。


2025/6/20撮
白濁の湯。注湯量は約10ℓ/分。知覚的には硫化水素臭、塩味。溢れた湯は湯縁からオーバーフローしている。



2012/9/15、9時00分~20分、浴槽内でORP計測(湯口はミニボトルで採水し50℃で計測開始)、源泉(加水)かけ流しで、塩素系薬剤未使用。激熱なので加水してから入湯。浴槽は加水後の温度。
湯口:59.6℃、pH6.3、ORP値は-211mvに収束した。
浴槽:45.5℃、pH6.5、ORP値は-218mvに収束した。



2025/6/20、8時50分~9時、浴槽内でORP計測(湯口はミニボトルで採水し50℃で計測開始)、源泉(加水)かけ流しで、塩素系薬剤未使用。加水バルブから約5ℓ/分加水していた。適温なのでこのままで入る。
湯口:57.1℃、pH6.03、ORP値は-278mvに収束した。
浴槽:42.6℃、pH6.36、ORP値は-162mvに収束した。

2009/10/15撮
戦後になって、当時の標津村が工藤から温泉権利の譲渡を受けて、「川北温泉療養所」の建設に取り掛かり、昭和24(1949)年11月6日に完工した。同年12月27日に開業して、村外からの利用客も多かったという。その後、昭和31(1956)年に施設および権利を民間に払い下げたが、昭和40年代に焼失したらしい。
昭和45年(1970年)7月になって町営の「川北温泉町民保養所」が開設したが、利用客に充分対応できないため、2年後の昭和47(1972)年8月、木造モルタル平屋建てに増改築している。昭和55年(1980)年、台風で建物が崩壊したこともあって「川北温泉町民保養所」は閉鎖されたという。
●参考文献
「標津町史」「標津町史二巻」
「北海道の地熱・温泉(D)北海道東部」
「北海道ホンモノの温泉」(松田忠徳著)


2025/6/20撮
昭和61(1986)年、地元の川北温泉愛好会によって脱衣所、休憩所、トイレなどが整備された。期間中の清掃も川北温泉愛好会が行っている。川北温泉ではキャンプ禁止になっている。
■場所:標津町字川北
■利用時期:6月中旬~10月末(冬季林道閉鎖)

脱衣所は男女別になっている。

2006年6月撮
現在は温泉分析書の掲示はない。
昭和49年9月24日作成(北海道立衛生研究所)の温泉分析書、泉温:59.6℃(気温18℃、昭和49年9月1日調査時)、湧出量:17ℓ/分(調査時、自然湧出)、pH値:6.1、溶存物質:8251g/kg、成分総計:9224mg/kg、泉質:含ホウ酸-食塩硫化水素泉(緊張性等張性高温泉)
◇露天風呂

2009/10/15撮
脱衣所に向かって右側が男湯、左側が女湯。真ん中に仕切りがあって目隠しになっている。
・男湯

2009/10/15撮
モルタル床の奥に扇形の小さな湯船が1槽。蛇腹のホースから取水した沢水が床に迸っている。熱くて入れないときは蛇腹ホースを湯中に投入して湯温を下げる。

2025/6/20撮
平成23(2011)年に女湯との仕切りにモルタル塗装を施した。令和3(2021)年、新たに加水バルブも取り付けてある。


2025/6/20撮
白濁の湯。注湯量は約10ℓ/分。知覚的には硫化水素臭、塩味。溢れた湯は湯縁からオーバーフローしている。



2012/9/15、9時00分~20分、浴槽内でORP計測(湯口はミニボトルで採水し50℃で計測開始)、源泉(加水)かけ流しで、塩素系薬剤未使用。激熱なので加水してから入湯。浴槽は加水後の温度。
湯口:59.6℃、pH6.3、ORP値は-211mvに収束した。
浴槽:45.5℃、pH6.5、ORP値は-218mvに収束した。



2025/6/20、8時50分~9時、浴槽内でORP計測(湯口はミニボトルで採水し50℃で計測開始)、源泉(加水)かけ流しで、塩素系薬剤未使用。加水バルブから約5ℓ/分加水していた。適温なのでこのままで入る。
湯口:57.1℃、pH6.03、ORP値は-278mvに収束した。
浴槽:42.6℃、pH6.36、ORP値は-162mvに収束した。

2009/10/15撮
熱めながらつるすべの極上湯。秋の気配が忍び寄る中での湯浴みを独占できた。
◇電位-pH図(2012/9/15)

算式を利用して標準水素電極基準に変換してから電位-pH図を作成。Ehは図表の通り。
還元系にあり、温泉の鮮度は良好である。
・浴槽AI(△)(エージングの進行度mv)
ORPeq(平衡値mv)=(0.84-0.047×6.5)×1000=534.5
AI(△)=534.5-(-26)≒561
◇電位-pH図(2025/6/20)

算式を利用して標準水素電極基準に変換してから電位-pH図を作成。Ehは図表の通り。
還元系にあり、温泉の鮮度は良好である。
・浴槽AI(△)(エージングの進行度mv)
ORPeq(平衡値mv)=(0.84-0.047×6.4)×1000=539.2
AI(△)=539.2-31≒508
◇電位-pH図(2012/9/15)

算式を利用して標準水素電極基準に変換してから電位-pH図を作成。Ehは図表の通り。
還元系にあり、温泉の鮮度は良好である。
・浴槽AI(△)(エージングの進行度mv)
ORPeq(平衡値mv)=(0.84-0.047×6.5)×1000=534.5
AI(△)=534.5-(-26)≒561
◇電位-pH図(2025/6/20)

算式を利用して標準水素電極基準に変換してから電位-pH図を作成。Ehは図表の通り。
還元系にあり、温泉の鮮度は良好である。
・浴槽AI(△)(エージングの進行度mv)
ORPeq(平衡値mv)=(0.84-0.047×6.4)×1000=539.2
AI(△)=539.2-31≒508
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