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 登別温泉通りを上がって行くと、パークホテル雅亭の向かいに3階建ての「浄土真宗観音山聖光院」がある。通称「観音寺」と呼んで親しまれている。
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 寺院の前には手湯を設けている。明治28年(1895)8月、室蘭の満開寺の住職・飯島覚道が説教所を開設し布教教化に勤めたのが始まりらしい。その後、何度か移転して、中野隆師が受け継ぐが、太平洋戦争前に無住院となる。昭和25年(1950)5月、飯島覚道徒弟の渋谷隆道が遺志を継承。昭和27年(1952)、現在地に新寺を建立して「観音山聖光院」と称す。昭和37年(1962)に観音寺ユースホステルを開設したが、平成4年(1992)9月にYHを閉館。以後、無料入浴を受け付けていたが、今年の春頃から素泊まりでの宿泊も受け付けるようになった。現在の住職は8世の渋谷隆芳師。

●参考資料
「登別市史」

◇基本データ
■登別市登別温泉町119-1、日帰り入浴、宿泊とも前日までの完全予約制:日帰り入浴(10時~17時)/無料、素泊まり/3,800円、地下に3台分の駐車場があるが、車高は165cmまで。

■公式HP

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 前金で宿泊代を支払い、3階の宿坊へ。2階には本堂があり、希望者は勤行の参加可能。高村東雲の観音像、円空上人の観音像が安置されている。

◇宿坊
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 客室は6畳の和室で、電気ポットがある。テレビは置いていない。トイレ・洗面所は共同。廊下に、電子レンジ・冷蔵庫あり。布団敷きはセルフサービス。タオルなどの入浴グッズは持参のこと。温泉街の飲食店は21時からの営業が多いので、コンビニで食料品を買ったほうが無難。また、21時以降の外出は住職の家族に迷惑がかかるので避けたほうがいい。
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 内湯は1階の奥にあり、暖簾のかかっている脱衣所を利用する。宿泊者は深夜でも利用できるが、すり足忍び足で静かに歩く。利用した後は照明を消す。硫化水素が篭るので換気扇は止めずに稼働しておく。

◇温泉分析書(脱衣所掲示)
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平成21年5月25日に作成した温泉分析書(�環境総合科学)。泉温:62.6℃(平成21年5月8日、気温:14℃)、湧出量:30ℓ/分(動力揚湯)、pH値:6.3、溶存物質:4.572g/kg、成分総計:4.918g/kg、泉質:含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉(硫化水素型) (中性低張性高温泉)(旧泉質:含塩化土類・食塩硫化水素泉)

◇温泉成分に影響を与える項目
・高温泉のため5月中旬から10月中旬は加水している。保健所『該当』確認シール添付。

◇内風呂
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 浴室に入ると硫化水素臭が鼻腔をくすぐる。換気扇の廻る音がする。家族風呂のような浴室に湯船が1槽。
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 シャワー付カラン3台、シャンプー・コンディショナー・石鹸完備(無料入浴者は使用しないのが礼儀)。壁に観音菩薩のレリーフが立ててある。
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 白濁を帯びた湯に白い湯の華が浮かんでいる。湯張り時はほとんど透明のようだ。 泉源はクスリサンベツ川曙橋付近の堤防敷地内にあり、そこから源泉を引いている。夏季は寺院内で加水して湯口に流しているという。湯口から44.4℃、 pH6.1の 加水した源泉が約20ℓ/分ほど注いでいる。知覚的には、硫化水素臭、微弱酸・塩味。加水蛇口は締まっているが湯客が使用する可能性あり。
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 湯船の中ほどで、湯温43.2℃、pH6.3を計測。溢れた湯は湯縁からオーバーフローしている。源泉(加水)かけ流しと追認。つるすべ感よりもキシキシ感が優勢。濃厚で粘つくような浴感が印象的である。