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 道天然記念物ミヤベイワナが生息する然別湖には、厳冬期の氷結した湖上にイグルー、氷上露天風呂が出現する。「然別湖畔温泉ホテル風水」は、然別湖の南西畔に建っている。
 「鹿追町70年史」によると、大正12(1923)年に温泉旅館を経営していた清野正次が然別湖温泉㈱社長の林茂(豊洲)に温泉使用権を売却し、昭和6(1931)年に「ホテル光風館」が開業する。昭和24(1949)年に「ホテル光風館」が火災で焼失した翌年に北海道拓殖鉄道が買収し経営に参画。昭和29(1954)年に木造3階建ての湯宿が完成し、「然別湖畔温泉ホテル」に改称した。昭和48(1973)年に5階建ての本館が出来た。平成7(1995)年に8階建ての新館がオープンし、ホテル名を「然別湖畔温泉ホテル風水」に 改称した。昭和40年頃までは自然湧出の源泉を利用していたが、昭和40年代以後、ボーリングした源泉を利用している。

・参考資料
「鹿追町史」
「鹿追町70年史」
「北海道地熱・温泉ボーリング井データ集~1990」
「北海道地熱・温泉ボーリング井データ集1991~1996」

◇基本データ
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■ 鹿追町然別湖畔、入浴料:大人1000円、日帰り営業時間:12時~17時

公式HP


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 館内には陶芸家の九谷興子(くたに こうし)作による新世界をテーマにした「五双陶壁」を展示している。このうちロビーには、天地人倪中竜雲の泉「天」、曼荼羅倪中白色白光、曼荼羅倪中西王母(画像上から)を展示。

◇宿泊(2020年8月)
じゃらんプラン名【一人旅】絶景レイクビューの展望露天風呂と然別湖の旬の幸 【禁煙】2階、3階で予約。9,803円(14,850円(税込・サービス料込)-5,197円(GO TO キャンペーンの旅行割引)+150円(入湯税))、チェックイン可能時間15時~19時、チェックアウト10時。
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 案内されたのは本館3階和室。夕食時間中に布団が敷いてある。
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 無料Wi-Fiは接続可。大浴場はチェックイン~翌朝9時まで入浴可。
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 ユニットバストイレ

◇食事(2020年8月)
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 食事はレストラン「レイクビュー」でとる。夕食は17時30分~21時、朝食は7時~9時(いずれもチェックイン時に希望時間指定)。五双陶壁の天地人倪中新世界賛歌「人」を展示している。

・夕食

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 豚肉しゃぶしゃぶ、刺身、卵豆腐・中華くらげの和え物、煮物・鶏肉のカルパッチョ、漬物、ご飯、吸い物。豚しゃぶ鍋はスタッフが点火し、ご飯・吸い物もスタッフが配膳する。
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 少し経ってから、おしょろこまの唐揚げ、盛り合わせが運ばれる。おしょろこまは鹿追の養殖場で養殖したもので、道天然記念物の然別湖のオショロコマ(ミヤベイワナ)ではない。
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 デザートのアイス

・朝食
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 客が少ないせいか和食膳で提供。2段重箱のおかず、鮭の塩焼き、野菜サラダ、冷奴、生卵、納豆、海苔、漬物、ご飯、味噌汁。ご飯・味噌汁はスタッフが配膳する。
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 2段重箱に入ったおかず。
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 ヨーグルト、フルーツゼリー、コーヒー、牛乳、ジュース。飲み物はスタッフに頼む。

◇宿泊(2022年7月)
公式HPプラン:  ≪7月1日~/「どうみん割」対象≫一人旅☆絶景レイクビュー展望露天と然別湖の旬の幸 『本館』和室7.5畳(眺望:湖)バス・トイレ付<禁煙>1~3階で予約。15,400 円 (サービス料込・消費税込)+150円(入湯税)-5,000円(どうみん割)。チェックイン可能時間15時~19時、チェックアウト10時。
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 ほっかいどう応援クーポン4枚ゲット。
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 エレベーターで本館2階へ。
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 案内されたのは本館2階の和室。夕食時間中に布団が敷いてある。
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 フリーWi-Fi接続可。大浴場はチェックイン~翌朝9時まで入浴可。
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 浴衣はMサイズ。歯ブラシ有り。ユニットバストイレ。
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 他の浴衣サイズ、アメニティはロビーに置いている。

◇食事
(2022年7月)
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 食事はレストラン「レイクビュー」でとる。夕食は17時30分~21時(チェックイン時に、17時30分、18時、18時30分、19時、19時30分から希望時間選択)、朝食は7時~9時。五双陶壁の天地人倪中新世界賛歌「人」を展示している。

・夕食
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ルームキーを見せて、スタッフがルームナンバー席に案内。旬の幸プランセット済。
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 豚肉しゃぶしゃぶ
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 卵豆腐、鶏肉のカルパッチョ、煮物、和え物
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 刺身、赤魚のあんかけ
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  おしょろこまの塩焼き、ご飯・吸い物・漬物。
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 アイスクリーム

・朝食
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朝食券をスタッフに渡す。アルコール消毒、使い捨て手袋着用。
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 朝食はバイキング。席はフリー。
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 卵焼き・漬物・たらこ・わかさぎ甘露煮・にしん昆布煮、ほうれん草のおひたし、鮭の塩焼き・筑前煮・きんぴらごぼう・煮豆、冷奴
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 いか塩辛・青のりわかめ・松前漬、サラダ、ナポリタン・ベーコン・ソーセージ・スクランブルエッグ
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 フライドポテト、フルーツ・フルーツゼリー・ヨーグルト・バナナヨーグルト、パン
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 ご飯・カレー・山菜粥、ドリンク
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 盛付けの一例
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 フルーツ、コーヒー、パン、バナナヨーグルト、野菜ジュース、牛乳

■大浴場
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 大浴場は階下の2階にある。五双陶壁のうち天地人倪中鎮魂の譜「地」を展示している。脱衣所に貴重品ロッカー(100円返却式)あり。

◇温泉分析書(脱衣所掲示)
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上2020/8/6撮 中2011/2/22撮 下2008/1月撮
 平成28年10月6日に作成した温泉分析書(㈱ホクカン環境化学分析センター)。泉温:53.9℃(気温:15℃)、湧出量:※ℓ/分(動力揚湯)、pH値:6.3、溶存物質:1.885g/kg、成分総計:2.404g/kg、泉質:ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉(中性低張性高温泉)(旧泉質名:(旧泉質名:含重曹-食塩泉))

 以前は脱衣所の掲示は温泉分析書別表だったが、新温泉分析書になってから掲示するようになった。
中の温泉分析書はコタン氷上露天風呂に掲示したもの。下の温泉分析書は平成17年2月に受付でコピーしたもの。
 「北海道地熱・温泉ボーリング井データ集1991~1996」によると、掘削年1987年、深度150m、湧出量は間歇とある。
 温泉分析書には1号井とあるが、最初にボーリングしたのは昭和40年で、「北海道地熱・温泉ボーリング井データ集~1990」には、温泉ホテル3号、温泉ホテル4号の掘削井(掘削年度は空欄)が載っている。

◇温泉成分に影響を与える項目
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・4項目該当なし。源泉100%掛け流し。

◇内風呂(男湯)
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2020/8/6撮
 タイル張りの浴室に、大浴槽、寝湯を配置。シャワー付カラン12台、シャンプー・コンディショナー・ボディソープ、石鹸あり。

・大浴槽
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2020/8/6撮
 ガラス窓から天望山(くちびる山)が望める。
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2020/8/6撮
 大浴槽・寝湯周辺の床は析出物で茶褐色に変色し、湯船は黄緑色の濁り湯に満ちている。
 大浴槽に湯口は2箇所ある。便宜上、柱に付いている湯口を湯口A、壁に付いている湯口Bと呼ぶ。注湯量は夏季はいずれも微量(冬季は約20ℓ/分)。知覚的には、硫化水素臭、金気炭酸塩味。溢れた湯は湯縁からオーバーフローしている。肌触りはなめらかなつるすべ感を堪能できるが、微妙にキシキシ感も感じられるようだ。
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2020/8/6、16時10分~50分、浴槽内でORP計測(湯口はミニボトルで採水し、50℃で測定開始)。源泉100%掛け流しで塩素系薬剤未使用。
湯口A:温度57.8℃、pH6.54、ORP値は-76mvに収束した。
湯口B:温度57.8℃、pH6.59、ORP値は-84mvに収束した。
浴槽:温度39.8℃、pH7.12、ORP値は62mvに収束した。
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2022/7/14、15時50分~16時30分、浴槽内でORP計測(湯口はミニボトルで採水し、50℃で測定開始)。源泉100%掛け流しで塩素系薬剤未使用。
湯口A:温度55.3℃、pH6.34、ORP値は-134mvに収束した。
湯口B:温度55.3℃、pH6.35、ORP値は-127mvに収束した。
浴槽:温度41.8℃、pH7.04、ORP値は41mvに収束した。

・寝湯
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2022/7/14撮
 湯縁は析出物で茶褐色に変色している。淡褐色の寝湯が3人用。一部泡湯あり。注湯量は微量。知覚的には大浴槽に準ずる。溢れた湯は排湯口、及び湯縁からオーバーフローしている。寝心地はいい。
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2020/8/6、16時10分~50分、浴槽内でORP計測(湯口はミニボトルで採水し、50℃で測定開始)。源泉100%掛け流しで塩素系薬剤未使用。
湯口:温度57.1℃、pH6.61、ORP値は-74mvに収束した。
浴槽:温度40.2℃、pH7.50、ORP値は10mvに収束した。
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2022/7/14、15時50分~16時30分、浴槽内でORP計測(湯口はミニボトルで採水し、50℃で測定開始)。源泉100%掛け流しで塩素系薬剤未使用。
湯口:温度54.7℃、pH6.60、ORP値は-152mvに収束した。
浴槽:温度40.3℃、pH6.99、ORP値は53mvに収束し

◇露天風呂(男湯)
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2022/7/14撮
 こじんまりした露天風呂。出入り口は狭い。
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2020/8/6撮
 然別湖が眼前に見える。はるか向こうに見えるのは天望山・白雲山。
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2008年1月撮
 冬季は、露天風呂から結氷した雪原に氷上露天風呂のイグルーが見える。
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2020/8/6撮
 黄緑色の湯。石積みの湯口から約20ℓ/分注湯。知覚的には、硫化水素臭、金気炭酸塩味。溢れた湯は排湯口から排湯している。つるすべ感とキシキシ感が微妙に融合した極上湯である。
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2020/8/6、16時10分~50分、浴槽内でORP計測(湯口はミニボトルで採水し、50℃で測定開始)。源泉100%掛け流しで塩素系薬剤未使用。
湯口:温度57.8℃、pH6.59、ORP値は-75mvに収束した。
浴槽:温度44.1℃、pH7.11、ORP値は-26mvに収束した。
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2022/7/14、15時50分~16時30分、浴槽内でORP計測(湯口はミニボトルで採水し、50℃で測定開始)。源泉100%掛け流しで塩素系薬剤未使用。
湯口:温度55.7℃、pH6.29、ORP値は-102mvに収束した。
浴槽:温度42.0℃、pH6.98、ORP値は-32mvに収束し

◇遊離残留塩素測定
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2022/7/14、16時30分頃、大浴槽で試料をミニボトルで採取し、遊離残留塩素測定器で遊離残留塩素濃度を測定。
測定値は0.00ppmとなり、遊離残留塩素の未検出を確認した。

◇電位-pH図(2020/8/6)

キャプチャ
算式を利用して標準水素電極基準に変換してから電位-pH図を作成。Ehは図表の通り。
いずれも還元系にあり、温泉の鮮度は良好である。 

・大浴槽AI(△)(エージングの進行度mv)
 ORPeq(平衡値mv)=(0.84-0.047×7.1)×1000=506.3
 AI(△)=506.3-258≒248 

◇電位-pH図(2022/7/14)
キャプチャ

算式を利用して標準水素電極基準に変換してから電位-pH図を作成。Ehは図表の通り。
いずれも還元系にあり、温泉の鮮度は良好である。 

・大浴槽AI(△)(エージングの進行度mv)
 ORPeq(平衡値mv)=(0.84-0.047×7.0)×1000=511
 AI(△)=511-235=276