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2025/6/10撮
 糠平温泉街から国道272号で層雲峡方面を約15km北上すると幌加温泉の案内看板がある。脇道を左折して約1.3km上っていくと原生林に囲まれた民宿風の「鹿の谷」に行き着く。手前側の洋館風の「ホロカ温泉旅館」は、平成23(2011)年1月に館主が亡くなり閉鎖している。
 前身は「高谷温泉」で、昭和3(1928)年にパルプ原木造材作業により発見され、同年、高谷木材の高谷隆蔵が温泉許可を受けた。昭和8(1933)年に高谷隆蔵が急死し、弟の高谷義夫が高谷木材を継いで風倒木を伐採利用して温泉付きの造林従業員宿舎を建設した。温泉を発見して利用できる年を開湯とするなら、幌加温泉の開湯は昭和8(1933)年ということになる。「鹿の谷」の創業は造林従業員宿舎時代の昭和8(1933)年にまで遡ることができる。管理人には東清一が勤めた。戦後になって「高谷温泉」は湯治場として脚光を浴びるようになる(※1)。東清一は独立して、昭和29(1954)年3月4日付けで建築物の許可が下りて、昭和31(1956)年に「ホロカ温泉旅館」を開業した(※2)。昭和39(1964)年、「高谷温泉」は火災で消失し現在地に建て替える。昭和48(1973)年頃、梅澤泰雄さん・田鶴江さんご夫妻が「高谷温泉」を引き継ぎ、宿名を「湯元鹿の谷」に名称変更している。その後、ご主人が亡くなってからボランティアの協力を得ながら女将さん一人で頑張ってきた。女将さんはご高齢のため施設に入り、令和5(2023)年から新しい管理人ご夫婦が運営している。東京在住の息子さん(70歳過ぎ)は代表取締役を継いでいるようだ。宿泊は素泊まりのみで電話で受付している。都市間バスのノースライナー号(三国峠経由)が1日1往復、国道の幌加温泉バス停で乗降する。

※1「上士幌町史追補」では「鹿の谷」の創業を造林従業員宿舎時代に遡って1933年(昭和8年)としている。「かみしほろ学シリーズ 歴史年表」には、「昭和21(1946)年 この頃 鹿の谷開業」とある。造林従業員宿舎時代は高谷木材宿舎だったが、昭和21(1946)年頃に温泉宿として高谷木材以外の木材関係者にも開放してから「高谷温泉」と名乗ったと思われる。「十勝三股物語p.22」によると、「昭和22年9月低気圧通過により風害が発生した。この時の風害木で本流御殿(注:岩間温泉付近にあった宿舎)と幌加温泉などが建築された」とあるので、昭和22(1947)年に建築された時期は高谷温泉(鹿の谷の前身)の開業の可能性もある。
※2 温泉評論家の松田忠徳氏の「北海道ホンモノの温泉」によると、開業は昭和26(1951)年として、「第二次大戦中に軍用船舶材を切り出すために利用されていた飯場の払い下げを受けて湯治場として開業したのが始まりであった。(中略)  建物は昭和31年に建て替えたものだというからかなり老朽化している」。「ホロカ温泉旅館」の自炊の宿が飯場の払い下げを受けた物件とすると、昭和26(1951)年開業説も信憑性を帯びてくる。
 昭和31(1956)年開業説が有力だが、掲示している温泉分析書(書き写したもの)の分析終了日が昭和31年7月27日になっているのが根拠のようだ。昭和29(1954)年3月4日付で許可が下りたが、建物が完成して実際に開業したのは2年後の昭和31(1956)年なのだろう。「上士幌町史追補」は開業年を昭和29(1954)年としているが、 「かみしほろ学シリーズ 歴史年表」では昭和31(1956)年を採用している。

●参考資料
「上士幌町史」「上士幌町史追補」
「北海道の地熱・温泉〈C〉北海道中央部 」(道立地下資源調査所)
「十勝三股物語」(上士幌町地域の宝さがしの会)
「糠平温泉史誌」(糠平温泉協会発行)
「かみしほろ学シリーズ 歴史年表」(令和2年4月1日発行)

◇基本データ
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■ 上士幌町幌加番外地、入浴料:大人800円、日帰り営業時間:夏季10時~18時(OS17時30分)、休館日:水曜・木曜他(休館日のお知らせ参照)
2025/6/17現在



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 階段下に貴重品ロッカーあり。テレビは1階休憩室のみ。地デジは1ch、3ch、8chのみ受信可。

◇宿泊(2025年6月)
 素泊まり1泊布団付きで現地予約。5,000円(寝袋持ち込みで4,000円)。チェックイン可能時間14時~20時、チェックアウト11時。
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 階段で2階に上がる。
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 男女別共同トイレ。便器は洋式(ウォッシュレットではない)。
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 案内されたのは210号室。布団は敷いてある。宿泊客のみフリーWi-Fi利用可。
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 浴衣、タオルなどは別途料金。浴衣レンタル300円、貸タオル100円。
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 コーヒーメーカー1人1杯まで無料。2杯目から300円。お菓子1人1個。インスタントコーヒーは何杯でも無料。
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 冷蔵庫、炊飯器、電子レンジ、トースター、茶碗・皿・コップ。
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 カセットコンロ、鍋、やかん、調理器具。
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 フライパン、網焼き。
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  コーヒーとお菓子。コンビニで購入した焼きそば弁当とおでん。使用した食器類は洗って元の場所に仕舞う。調理のごみは持って帰ること。

◇温泉分析書(2014年8月当時、掲示なし)
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2014/8/28撮
 泉質適応の説明なるものはあるが、温泉分析書の掲示はない。
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 「北海道の地熱・温泉〈C〉北海道中央部 」によると、幌加温泉は、A・B・C・D・E・Fの泉源がユーウンベツ川の支流から高台にかけて分布している。このうちA・B・D・Eを「鹿の谷」で利用していると思われる。
 令和4年12月27日提出の温泉分析書のアルファベットとは一致していない。
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クリックで拡大
  「北海道の地熱・温泉〈C〉北海道中央部 」付表に分析値が載っていたので参考に供したい。泉源Eの分析値は載っていないが、全体的に似たような傾向を示している。Na、Cl、HCO3の他、HBO2(メタホウ酸)、SiO2(シリカ)、遊離CO2の数値も目立つ。ClとHCO3が拮抗しているので、Na-Cl泉、Na-HCO3・Cl泉のいずれなのか、ミリバルで泉質を判別してみる。

ClとHCO3の分析値(mg/l)を次式でミリバルに変換する。(mg/l≒mg/kg、小数点第2位で四捨五入)
ミリバル=[温泉水1kg中に含まれる分量(mg)/原子量又は式量]×原子価
 原子量:Cl=35.45、H=1.01、C=12.01、O=16
 原子価:Cl=1価、HCO3=1価

A源泉:Cl=16.3mval、HCO3=14.1mval、B源泉:Cl=26.1mval、
HCO3=16.3mval、C源泉:Cl=26.2mval、HCO3=16.9mval、
D源泉:Cl=27.2mval、HCO3=17.1mval、F源泉:Cl=24.5mval、
HCO3=17.0mval
  
 ミリバルは各源泉ともClがHCO3よりも数値が高いことから、各源泉の旧泉質は含ホウ酸含重曹食塩泉で、新泉質はナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉と考えられる。ナトリウム泉、鉄鉱泉、硫黄泉、カルシウム泉と掲示しているが、古くから言い伝えられた通称であって、正規の泉質名ではない。

◇試験成績書(昭和27年10月7日)
 
廊下に貼られた試験成績書は管理人さんが片付けしていた時に偶然に発見したもの。依頼者は高谷義夫になっている。

◎鉱泉A
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2025/6/10撮
 食塩泉と認定。

◎鉱泉B
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2025/6/10撮
 含ホウ酸食塩泉と認定。温泉分析書のカルシューム泉(源泉名B)と同定。

◎鉱泉C
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2025/6/10撮
 食塩泉と認定。温泉分析書の鉄鉱泉(源泉名C)と同定。

◇温泉分析書(
令和4年12月27日)
 廊下に掲示。長い間掲示はなかったが、やっと待望の温泉分析書が登場した。費用は60万も掛かったそうだ。

◎露天風呂(源泉名E)
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2025/6/10撮
令和4年12月27日に作成した温泉分析書(第一岸本臨床検査センター苫小牧本社)。泉温:58.0℃(気温:4℃)、湧出量:※ℓ/分(自然湧出)、pH値:7.2、溶存物質:3.279g/kg、成分総計:3.527g/kg、泉質:ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉(低張性中性高温泉)(旧泉質名:含重曹-食塩泉)

◎鉄鉱泉(源泉名C)
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2025/6/10撮
令和4年12月27日に作成した温泉分析書(第一岸本臨床検査センター苫小牧本社)。泉温:61.9  ℃(気温:4℃)、湧出量:※ℓ/分(自然湧出)、pH値:7.0、溶存物質:2.447g/kg、成分総計:2.687g/kg、泉質:ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉(低張性中性高温泉)(旧泉質名:含重曹-食塩泉)

◎ナトリューム泉(源泉名D)
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2025/6/10撮
令和4年12月27日に作成した温泉分析書(第一岸本臨床検査センター苫小牧本社)。泉温:63.0  ℃(気温:5℃)、湧出量:33ℓ/分(自然湧出)、pH値:6.7、溶存物質:3.296g/kg、成分総計:3.532g/kg、泉質:ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉(低張性中性高温泉)(旧泉質名:含重曹-食塩泉)

◎カルシューム泉(源泉名B)
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2025/6/10撮
令和4年12月27日に作成した温泉分析書(第一岸本臨床検査センター苫小牧本社)。泉温:63.3℃(気温:3℃)、湧出量:※ℓ/分(自然湧出)、pH値:7.0、溶存物質:3.321g/kg、成分総計:3.558g/kg、泉質:ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉(低張性中性高温泉)(旧泉質名:含重曹-食塩泉)

◇温泉成分に影響を与える項目
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2025/6/16撮
・ナトリューム泉41~42度、鉄鉱泉39~40度、カルシューム泉43~44度、露天風呂41~42度
・湯温は天候、気温によって多少の変動あり。

(2014/8/28の掲示)
・露天風呂は夏場のみ温泉伏流水を約10%加水して適温化している。

■大浴場
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 日帰り入浴時間、盗撮防止のため浴室・露天風呂の撮影禁止になっている。バスタオル巻・水着は不可。女性客の湯あみ着(レンタル100円)はOK。女性専用内風呂もある。
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 日帰り入浴終了後、18時~翌朝10時の間、客のいないときに撮影可。

◇内風呂(混浴)
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 2006年10月撮
 平成18年10月当時の内風呂。コンクリ製の鄙びた浴室。ナトリューム泉浴槽の半分が目隠しで仕切られていた。手前から、ナトリューム泉、鉄鉱泉、カルシューム泉の浴槽と奥に打たせ湯がある。
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2014/8/28撮
  コンクリ製の鄙びた浴室。手前から、ナトリューム泉、鉄鉱泉、カルシューム泉の浴槽と奥に打たせ湯がある。 ナトリューム泉の仕切り半分がなくなっている。
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2014/8/28撮
 水蛇口4台と金のタライが1台置いてあるだけの湯治場風情。タライには温泉が掛け流しになっている。タライの湯を桶で掬って利用するようだ。
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2025/6/17 8時頃撮
 手前から、ナトリューム泉、鉄鉱泉、カルシューム泉の浴槽と奥に打たせ湯がある。 ナトリューム泉の仕切りが完全になくなっている。
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2025/6/17 8時頃撮
 新たに洗い場を設けている。石鹸が置いてある。

●ナトリューム泉
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2025/6/17 8時頃撮
 コンクリの析出物で青みがかって見えるが、ほとんど無色透明の湯。泉質はナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉。最新の温泉分析書ではカルシューム泉の方がナトリウムイオンは高くなっている。注湯量は約10ℓ/分。知覚的には、微弱硫化水素臭・微弱塩味。溢れた湯は湯縁切れ込みからオーバーフローしている。
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 滑らかな肌触りでツルスベ感あり。
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2014/8/28、12時~12時15分、浴槽内でORP計測(ミニボトルで採水し、50℃で測定開始)。源泉100%かけ流しで、塩素系薬剤未使用。
湯口:温度63.5℃、pH6.7、ORP値は-293mvに収束した。
浴槽:温度41.4℃、pH7.3、ORP値は-59mvに収束した。
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2025/6/16、18時~18時30分、浴槽内でORP計測(ミニボトルで採水し、50℃で測定開始)。源泉100%かけ流しで、塩素系薬剤未使用。
湯口:温度63.7℃、pH6.98、ORP値は-218mvに収束した。
浴槽:温度41.6℃、pH7.38、ORP値は32mvに収束した。

●鉄鉱泉
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2025/6/17 8時頃撮
 コンクリは析出物の鉄さびが付着しているが、ほとんど無色透明の湯。泉質はナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉。最新の温泉分析書では鉄2イオンが0.1mg/l含有している。注湯量は約10ℓ/分。知覚的には、微弱金気臭、微弱塩味。溢れた湯は湯縁切れ込みからオーバーフローしている。
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 ツルスベ感とキシキシ感が拮抗。
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2014/8/28、12時~12時15分、浴槽内でORP計測(ミニボトルで採水し、50℃で測定開始)。源泉100%かけ流しで、塩素系薬剤未使用。
湯口:温度56.4℃、pH6.9、ORP値は-159mvに収束した。
浴槽:温度39.4℃、pH7.6、ORP値は21mvに収束した。
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2025/6/16、18時~18時30分、浴槽内でORP計測(ミニボトルで採水し、50℃で測定開始)。源泉100%かけ流しで、塩素系薬剤未使用。
湯口:温度56.6℃、pH6.89、ORP値は-79mvに収束した。
浴槽:温度40.1℃、pH7.61、ORP値は74mvに収束した。

●カルシューム泉
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2025/6/17 8時頃撮
 微かに白濁している。コンクリ製の湯船の湯底は石灰化している。側壁はギザギザ模様のスケールが付着している。泉質はナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉。注湯量は約10ℓ/分。知覚的には、ほとんど無臭、微弱塩味。溢れた湯は湯縁切れ込みからオーバーフローしている。内風呂の中では高温湯になっている。湯口管が湯中に伸びていた当時は湯温が45度近くあった。
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 ツルスベ感とキシキシ感が拮抗。
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2014/8/28、12時~12時15分、浴槽内でORP計測(ミニボトルで採水し、50℃で測定開始)。源泉100%かけ流しで、塩素系薬剤未使用。
湯口:温度61.3℃、pH6.6、ORP値は28mvmvに収束した。
浴槽:温度42.8℃、pH7.6、ORP値は-32mvmvに収束した。
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2025/6/16、18時~18時30分、浴槽内でORP計測(ミニボトルで採水し、50℃で測定開始)。源泉100%かけ流しで、塩素系薬剤未使用。
湯口:温度61.8℃、pH7.02、ORP値は-68mvに収束した。
浴槽:温度43.0℃、pH7.57、ORP値は43mvに収束した。

●打たせ湯
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2014/8/28撮
 打たせ湯が2条落水している。知覚的には、ほとんど無臭、微弱塩味。湧出量、析出物から判断すると、通称・鉄鉱泉と推定できる。温泉と沢水を混合して使用している。
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2014/8/28、12時~12時15分、浴槽内でORP計測。加水かけ流しで、塩素系薬剤未使用。
打たせ湯:温度39.0℃、pH7.3
浴槽:温度36.5℃、pH7.3、ORP値は89mvに収束した。
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2025/6/17 8時頃撮
 打たせ湯はレバー式に変わっている。使用したいときはレバーを横にして使用後は元に戻す。湯底の配管口から湯が注いでいる。湯が溜まっているので湯浴みも可能だが、長時間居座るとワニと誤解されるので要注意。
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2025/6/16、18時~18時30分、浴槽内でORP計測。加水かけ流しで、塩素系薬剤未使用。
湯口:温度38.3℃
浴槽:温度37.5℃、pH7.00、ORP値は-60mvに収束した。

◇遊離残留塩素測定
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2025/6/16、16時30分頃、ナトリューム泉で試料をミニボトルで採取し、遊離残留塩素測定器で遊離残留塩素濃度を測定。
測定値は0.00ppmとなり、遊離残留塩素の未検出を確認した。

◇露天風呂(混浴)
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 出入り口にサンダルを置いている。
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2025/6/16 18:40頃撮
 飛び石伝いに歩いていく。
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2025/6/16 18:40頃撮
  内風呂から敷石伝いに行くとユウンナイ川の渓谷を見下ろす高台に混浴露天風呂がある。通称・硫黄泉と言われているが、泉質はナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉。コンクリに付着した析出物の影響でライトブルー(若しくはライトグリーン)を帯びて見えるが、ほとんど無色微濁の湯。
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2025/6/16 18:40頃撮
 注湯量は約10ℓ/分。知覚的には、微弱硫化水素臭・微弱塩味。溢れた湯は湯縁切れ込みからオーバーフローしている。ホース管があるので暑い時期は加水する可能性あり。
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2025/6/17 6時頃撮
 朝方は時折霧雨が降っていた。裸足だと飛び石は滑りやすい。
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2013/8/28撮
 12年前に入浴した日は露天風呂の湯温が45℃近くもあったが、それほど熱さは感じず快適だった。
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2013/8/28、12時40分頃、露天風呂内でORP計測(湯口はミニボトルで採水し、50℃で測定開始)。源泉100%掛け流しで、塩素系薬剤未使用。
湯口:温度54.1℃、pH6.9、ORP値は40mvに収束した。
浴槽:温度44.7℃、pH7.6、ORP値は37mvに収束した。
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2025/6/16、18時~18時30分、浴槽内でORP計測(湯口はミニボトルで採水し、50℃で測定開始)。源泉100%かけ流しで、塩素系薬剤未使用。
湯口:温度56.8℃、pH6.77、ORP値は-176mvに収束した。
浴槽:温度40.2℃、pH7.29、ORP値は63mvに収束した。

◇電位-pH図(2013/8/28)
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算式を利用して標準水素電極基準に変換してから電位-pH図を作成。Ehは図表の通り。
いずれも還元系にあり、温泉の鮮度は良好である。

ナトリューム泉AI(△)(エージングの進行度mv)
 ORPeq(平衡値mv)=(0.84-0.047×7.3)×1000=496.9
 AI(△)=496.9-136≒361

◇電位-pH図(2025/6/16)

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 算式を利用して標準水素電極基準に変換してから電位-pH図を作成。Ehは図表の通り。
いずれも還元系にあり、温泉の鮮度は良好である。

 ナトリューム泉AI(△)(エージングの進行度mv)
 ORPeq(平衡値mv)=(0.84-0.047×7.6)×1000=482.8
 AI(△)=482.8-226≒257