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 標茶駅から約300mのところに「藤花温泉ホテル」がある。建設会社の㈱サトケンが昭和55(1980)年に「藤花温泉ホテル」を開業した。平成3(1991)年に増改築している。2階建ての本館、5階建ての別館(新館)、離れ、コインランドリーがある。温泉は一心堂源泉を利用している。一心堂源泉は、昭和51(1976)年に薬局を経営する千葉一心堂が深度1170m掘削して泉温44℃の単純泉を掘り当てたもの。千葉一心堂は、公衆浴場にゲームコーナーを併設したファミリーランドをオープンさせたが、老朽化と他の温泉施設の競合から公衆浴場は平成12(2000)年に廃業した。
 令和4(2022)年、別館をリニューアル。令和4(2022)年11月に「カラオケキッチンたんぽぽ」が1階にテナントで入居した。

●参考資料
「標茶町史 通史編 第3巻」(平成18年発行)
「北海道地熱・温泉ボーリング井データ集~1990」(北海道立地下資源調査所)

◇基本データ
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■ 標茶町旭2丁目、入浴料:大人600円、日帰り営業時間:14時~21時30分(21時受付終了)
2025/5/27現在

公式HP


◇宿泊(2022年10月)
 1泊朝食付きで電話予約。6,000円(宿泊料)+990円(朝食)-4,000円(しべちゃ泊っ得)。チェックイン14時、チェックアウト10時。
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エレベーターで3階へ。
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 案内されたのは別館(新館)3階洋室。オートロック。エアコンあり。フリーワイファイ利用可。
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 引き出しに浴衣と羽織が入っている。入り口付近に洗面所あり。
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 トイレの奥にシャワー室あり。今までのトイレ付ユニットバスを廃止して、トイレとシャワーに改装した。カミソリ・歯ブラシ等は受付にある。

◇食事(2022年10月)
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令和4年7月から夕食は休止になっている。食事は1階奥の食堂でとる。朝食は7時~9時。チェックイン時に希望時間指定あり。日曜は休業。
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朝食券をスタッフに渡す。
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所定の席に座る。ドリンクはセルフサービス。
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朝食は和定食。トレーはセッティング済でラップフィルムがかかっている。ご飯、味噌汁は着席してからスタッフが配膳。
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 コーヒー、牛乳

◇宿泊(2025年5月)
 別館(新館)シングル1泊朝食付きで電話予約。7,920円前払い(シングル税込み6,600円+朝食税込み1,320円。チェックイン14時、チェックアウト10時。
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鍵からキーレスに変更になった。スタッフの指示でタッチパネルを操作して6桁の鍵番号をゲットする。鍵番号は忘れないようにスマホかメモ用紙に記録する。チェックイン時の記帳、清算は今まで通りスタッフが対応。チェックアウトはタッチ不要でそのまま退出。
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ロビーの階段を上がると2階に本館客室(和室)、新館と書かれた通路の奥にエレベーターがある。別館(新館)の2階から5階が客室(洋室)になる。
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6桁の部屋番号を入力してEをタッチすると開錠する。部屋番号を撮ったスマホを忘れると悲惨。自分も浴場に鍵と違ってわざわざスマホを持っていかず、部屋番号を覚えていなかったので、スタッフに訊きに行く羽目になった。スタッフがいる時間だったから良かったが、スタッフが不在だったら入室できたか懸念が残る。
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 案内されたのは3階洋室シングル。オートロック。
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 エアコンあり。フリーワイファイ利用可。
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 トイレの奥にシャワー室あり。歯ブラシとカミソリは受付にある。
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 入り口付近に洗面所あり。浴衣とタオルは下の棚に置いてある。

◇食事(2025年5月)
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 朝食は1階奥の食堂でとる。営業時間は7時~9時。チェックイン時に希望時間指定あり。日曜は休業。夕食は別清算で「カラオケキッチンたんぽぽ」で利用可能。
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 朝食券をスタッフに渡す。
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 所定の席に座る。ドリンクはセルフサービス。
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 朝食は和定食。トレーはセッティング済でラップフィルムがかかっている。ご飯、味噌汁は着席してからスタッフが配膳。
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 コーヒー、ジュース

◇浴場
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 浴場はロビーからすぐ近くに有る。脱衣所は狭い。宿泊客はチェックイン~チェックアウトまで(月・水・金は8時まで)利用可。

◇温泉分析書(脱衣所掲示)
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2022/10/6撮
令和2年2月12日に作成した分析書(日本衛生株式会社)。泉温:40.2℃(気温:-4℃)、pH値:9.0、湧出量:※ ℓ/分(動力揚湯)、溶存物質:0.435g/kg、成分総計:0.436g/kg、腐植質16.2mg/kg、泉質:アルカリ性単純温泉(アルカリ低張性温泉)(旧泉質名:単純温泉)
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左2014/4/5撮 右2006年12月撮
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2022/10/7撮
 一心堂温泉貯湯タンク横に一心堂神社が建立された。隣に足湯も見える。2024年9月に立ち寄ったところ、足湯は撤去されていた。

◇温泉成分に影響を与える項目
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2022/10/6撮
・入浴に適した温度に保つ為、加温している。
・かけ流しの為、循環はしていない。

◇内風呂(男湯)
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2025/5/27 6時頃撮
 こじんまりした浴室に大浴槽、小浴槽を配置。シャワー付カラン4台(カランのみ3台)、リンスシャンプー・ボディソープあり。

・大浴槽(中温湯)・改装前
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2022/10/6撮
 黒湯のようなコーヒー色不透明の湯。モール温泉の指標となる腐植質が16.2mg/kgもある。岩壁面上部の湯口から約20ℓ/分ほど落水している。知覚的には、モール臭、微弱塩味。仕切り溝で隣の小浴槽と湯が繋がっている。適温だが時間帯によってはぬるい時もある。客がいない時では、大浴槽、小浴槽とも洗い場側の湯縁からオーバーフローすることはない。岩壁面下部に女湯と繋がっていると思われる湯孔があるので女湯に流れ込んでいる可能性がある。
 毎日温泉入りたい@北海道さんのブログで女湯の小浴槽の湯縁からオーバーフローが確認できるので、男湯から女湯側に流れていると思われる。

・大浴槽(中温湯)・改装後
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2025/5/27 6時頃撮
 
令和6(2024)年3月、浴槽の工事で大浴槽にあった人工芝でカバーした飛び石を撤去して、タイル張りの床面に改装した。改装前は洗い場側の湯縁からのオーバーフローは認められなかったが、今回は無人状態で洗い場側の湯縁からのオーバーフローが確認できた。女湯と繋がっていると思われる岩壁面下部の湯孔がセメントで塞がれたせいで、女湯側に湯が流出するのが止まったようだ。
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 透明度は約10cm。ぬるぬるした浴感で、まるで水掻きができたような錯覚すら感じる。
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2014/4/5、11時50分~12時、浴槽内でORP計測(湯口はミニボトルで採水)。源泉(加温)100%掛け流しで、塩素系薬剤未使用。
湯口:温度44.9℃、pH8.8、ORP値は-14mvに収束した。
浴槽:温度37.3℃、pH8.8、ORP値は109mvに収束した。
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2022/10/6、19時50分~20時、浴槽内でORP計測(湯口はミニボトルで採水)。源泉(加温)100%掛け流しで、塩素系薬剤未使用。
湯口:温度45.1℃、pH8.66、ORP値は-208mvに収束した。
浴槽:温度41.3℃、pH8.59、ORP値は-105mvに収束した。
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2025/5/26、15時30分~40分、浴槽内でORP計測(湯口はミニボトルで採水)。源泉(加温)100%掛け流しで、塩素系薬剤未使用。
湯口:温度43.3℃、pH8.77、ORP値は-42mvに収束した。
浴槽:温度40.5℃、pH8.84、ORP値は-27mvに収束した。

・小浴槽(低温湯)

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2025/5/27 6時頃撮
 大浴槽よりも一回り小さく浅湯になっている。かつて使用されたと思われる湯口痕があるが、現在は大浴槽の仕切り溝から湯が出入りしている。湯客が不在の時は洗い場側の湯縁から溢れることはないようだ。大浴槽に客が入浴して溢れた湯が流れ込むが、大浴槽の湯が洗い場側の湯縁から溢れると高低差で大浴槽に逆流することもある。モール系のぬるぬる感がある。ぬるめだが長湯には向く。
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2014/4/5、11時50分~12時、浴槽内でORP計測。源泉(加温)100%掛け流しで、塩素系薬剤未使用。
浴槽:温度35.0℃、pH8.7、ORP値は139mvに収束した。
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2022/10/6、19時50分~20時、浴槽内でORP計測(湯口はミニボトルで採水)。源泉(加温)100%掛け流しで、塩素系薬剤未使用。
浴槽:温度39.3℃、pH8.53、ORP値は-80mvに収束した。
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2025/5/26、15時30分~40分、浴槽内でORP計測(湯口はミニボトルで採水)。源泉(加温)100%掛け流しで、塩素系薬剤未使用。
浴槽:温度38.7℃、pH8.81、ORP値は14mvに収束した。

◇遊離残留塩素測定
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2025/5/26、16時頃、大浴槽で試料をミニボトルで採取し、遊離残留塩素測定器で遊離残留塩素濃度を測定。
測定値は0.00ppmとなり、遊離残留塩素の未検出を確認した。

◇電位-pH図(2014/4/5)

キャプチャ

算式を利用して標準水素電極基準に変換してから電位-pH図を作成。Ehは図表の通り。
いずれも還元系にあり、温泉の鮮度は良好である。

・大浴槽AI(△)(エージングの進行度mv)
 ORPeq(平衡値mv)=(0.84-0.047×8.8)×1000=426.4
 AI(△)=426.4-304≒122

◇電位-pH図(2022/10/6)

キャプチャ

 算式を利用して標準水素電極基準に変換してから電位-pH図を作成。Ehは図表の通り。
いずれも還元系にあり、温泉の鮮度は良好である。

・大浴槽AI(△)(エージングの進行度mv)
 ORPeq(平衡値mv)=(0.84-0.047×8.6)×1000=435.8
 AI(△)=435.8-90≒346

◇電位-pH図(2025/5/26)

スクリーンショット 2025-05-28 210517

算式を利用して標準水素電極基準に変換してから電位-pH図を作成。Ehは図表の通り。
いずれも還元系にあり、温泉の鮮度は良好である。

・大浴槽AI(△)(エージングの進行度mv)
 ORPeq(平衡値mv)=(0.84-0.047×8.8)×1000=426.4
 AI(△)=426.4-168≒258