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2015/5/12撮
 足寄市街から本別寄りに少し離れた国道242号沿いにある日帰り入浴施設。平屋建ての建物は年数が経ち、鄙びた雰囲気が漂う。建設業の大川組が温泉施設を計画し、昭和62年(1987)3月、深度1270mまで掘削して完工している(地質研コード219-002)。昭和62年(1987)6月、「町民健康増進センター 足寄温泉」が開業する。

●参考資料
「十勝平野中央部地域地質図及び説明書」(監修・北海道立地質研究所、発行・十勝支庁農業振興部)
「北海道地熱・温泉ボーリング井データ集 ~1990」(地下資源調査所)
2017年10月25日閉館

◇基本データ
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2012/6/28撮
玄関から休憩所に続く。券売機で入浴券を購入する。
■足寄町郊南1丁目12-17、入浴料:大人350円、11時~23時(22時30分受付まで)
 
◇温泉分析書(脱衣所掲示)
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左2012/6/28撮  右2007年撮
 平成21年10月22日に作成した温泉分析書(太平洋総合コンサルタント)。泉温:42.3℃(平成21年9月15日、気温:17℃)、湧出量: ℓ/分(自噴)、pH値:7.5、溶存物質:1.769g/kg、成分総計:1.775g/kg、泉質:ナトリウム・塩化物泉(弱アルカリ性高温泉)(旧泉質名:弱食塩泉)

◇温泉成分に影響を与える項目
 特に掲示はないが4項目該当なし。保健所「該当なし」確認シール添付。源泉100%かけ流し。

◇内風呂
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2012/6/28撮
 鄙びたタイル張りの広い浴室に、大浴槽と泡湯を配置。贅沢な湯量を誇り、カランにも源泉が使われている。シャワー付カラン12台。円形のカラン口は使われていない。シャンプー類は持参のこと。

・大浴槽
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2015/5/12撮
 約6m四方の大浴槽に微黄透明の湯が満ちている。球石を載せた台座口約から120ℓ/分注湯。知覚的には、微弱金気モール臭・微弱硫化水素臭、微弱硫化水素・微弱塩味。溢れた湯は湯縁からオーバーフローしている。源泉100%かけ流しと査定。つるすべの浴感あり。腐植質系の湯の華が浮遊している。
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2015/5/12、11時35分~12時、浴槽内でORP計測(湯口はミニボトルで受け流し)。源泉100%掛け流しで、塩素系薬剤未使用。
湯口:温度42.6℃、pH値7.6、ORP値が-154mvに収束した。
浴槽:温度41.2℃、pH値7.7、ORP値が―81mに収束した。

・バイブラ
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2012/6/28撮
 微黄透明のバイブラ槽。バイブラマットから泡湯が泡立っている。獅子湯口から約20ℓ/分注湯。知覚的には主浴槽に準ずるが、泡の中で嗅ぐとモール臭が強く出る。溢れた湯は湯縁隙間から排湯している。源泉100%かけ流しと査定。心なしか、主浴槽よりもつるすべ感は強いようだ。2015/5/12撮
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2015/5/12、11時35分~12時、浴槽内でORP計測(湯口はミニボトルで受け流し)。源泉100%掛け流しで、塩素系薬剤未使用。

湯口:温度42.6℃、pH値7.6、ORP値が-174mvに収束した。
浴槽:温度40.6℃、pH値8.0、ORP値が―62mに収束した。

◇電位-pH図
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算式を利用して標準水素電極基準に変換してから電位-pH図を作成。Ehは図表の通り。
 いずれも還元系に属し、温泉としての鮮度は良好である。前回は、試料を採取してから駐車場で計測したが、今回は浴槽内で計測したので、ORP値、Ehともリアルタイムな数値になった。

・大浴槽AI(△)(エージングの進行度mv)
 ORPeq(平衡値mv)=(0.84-0.047×7.4)×1000=478.1
 AI(△)=478.1-114≒364