

2021/2/24撮
「丸美ヶ丘温泉ホテル」は、音更市街から宝来通り(道道73号)を十勝川温泉に向かって丸美ヶ丘の坂を上りきった高台の左手にある。9000坪の広大な敷地には、樹齢数百年のオンコ(イチイ)の木が約50本植えられている。創業者の後藤光一氏が羅臼営林署からオンコの木を山ごと払い下げを受け、昭和43(1968)年頃植栽したものだ。夜になって地元のパトカーの先導で慎重に運び、運び終えるのに凡そ1ヶ月はかかったという逸話がある。

2021/2/24撮
レトロな車寄せがある左手の玄関は宿泊者用だが、今は喫茶カウンターで受け付けているので日帰り玄関の方が近い。平成16(2004)年頃まで1階にレストランがあり宿泊者も食事が出来たが、現在は素泊まり専用で客室を3室に減らしている。2階は宴会場だが長いあいだ使われていないようだ。
帯広市内で丸美商店、丸美ホテルを経営していた後藤光一氏が丸美ヶ丘の森でホテル経営に着手した。昭和46(1972)年頃、平屋建ての宿泊棟を建てて開業。昭和48(1973)年に家族風呂が誕生し、翌49(1974)年に大浴場棟を設けた。昭和49(1974)年12月に完工した2号井、昭和57(1982)年11月に完工した3号井の2つの泉源を浴用利用している。平成20(2012)年3月より札幌から戻った二代目女将の陽世さん、オーストラリア出身のバロウズさん夫妻が運営にタッチしている。

2021/2/25撮
大浴場を利用する日帰り客は「ゆ」と描かれた玄関から出入りする。平成19(2007)年4月に大浴場をリニューアルしてシャワー付きカランに変更し、立ちシャワーの位置にトロンサウナを新設した。


2021/2/25撮
平屋建ての建物は離れの宿泊棟で一番古い。この建物は後藤公恵代表の話によると、建てられた当初は大浴場棟のロビー辺りにあったそうだ。大浴場棟建設の時、オンコの木を下に敷いて家族風呂まで転がして移動したという。
●参考資料
「創立20周年記念誌蓬莱」
「十勝毎日新聞縮刷版CDROM」
「北海道地熱・温泉ボーリング井データ集1990」(北海道立地下資源調査所)
「十勝平野中央部地域地質図及び説明書」(監修・北海道立地質研究所、発行・十勝支庁農業振興部)
◇基本データ


■音更町宝来本通6丁目、入浴料:大人500円、10時~23時(22時最終受付)
2026/1/15現在
■公式HP
◇宿泊
電話で予約。素泊り6,000円-4,000円(おとふけ割)。チェクイン15時30分、チェックアウト10時。23時~翌7時は施錠しているので外出禁止。


プチ湯治・連泊プランとおとふけ割の案内。


受付兼用の喫茶コーナー。休憩室もある。スピリチュアルアーテイスト・秋山峰男さんの「無償の愛」が壁に描かれている。


メニュー表

おとふけ割サービス券でコーヒーを飲む。

廊下の奥のドアが宿泊棟の出入り口になっている。宿泊者以外立ち入り禁止。


ここで靴を脱ぐ。大浴場へはスリッパを利用。別口から家族風呂へも行ける。


部屋は6室ほどあるが3室のみ客用に利用している。トイレは男女別共同。


ドアの向こうで男女別になっている。

電子レンジがあるので、コンビニで買った弁当を温めることができる。


客室は和室二間と広縁。禁煙。布団は畳んだ状態で置かれている。


フリーWi-Fi接続可。


布団を広げるとすぐ横になれる。大浴場の利用はチェックイン~23時、6時30分~10時。
■大浴場



脱衣所前で靴を脱いで靴ロッカー(100円返却式)に収納する。脱衣所にもロッカー(100円返却式)あり。
◇温泉分析書(受付前掲示)
◎3号井(大浴槽)

![img_17[1]](https://livedoor.blogimg.jp/t2412/imgs/c/5/c5c3c69c-s.jpg)
左2020/9/8撮 右2012/3/2撮
令和2年6月17日に作成した温泉分析書(第一岸本臨床検査センター)。泉温:47.9℃(気温:14℃)、湧出量: ℓ/分(動力揚湯)、pH値:8.6、溶存物質:0.612g/kg、成分総計:0.612g/kg、泉質:アルカリ性単純温泉(アルカリ性低張性高温泉)(旧泉質名:単純温泉) 、腐植質:6.2mg/kg
◎2号井(小浴槽)


左2020/9/8撮 右2012/3/2撮
令和2年6月17日に作成した温泉分析書(第一岸本臨床検査センター)。泉温:38.0℃(気温:15℃)、湧出量: ℓ/分(動力揚湯)、pH値:8.0、溶存物質:0.801g/kg、成分総計:0.801g/kg、泉質:単純温泉(弱アルカリ性低張性温泉)(旧泉質名:単純温泉) 、腐植質:1.2mg/kg
「北海道地熱・温泉ボーリング井データ集1990」によると、
3号井:掘削1982年、深度1297m、湧出量(1990年7月)600ℓ/分
2号井:掘削1974年、深度850m、湧出量(1975年12月)550ℓ/分
◇温泉成分に影響を与える項目

・大浴槽は気温の高い期間のみ加水している。保健所「該当」確認シール添付。(小浴槽はオールシーズン源泉100%掛け流し)
◇大浴場(男湯)


2021/2/25 6:30頃撮
大浴場には、大浴槽(バイブラ付き)、小浴槽、トロンサウナ(マットが必要)を配している。シャワー付きカラン15台(カランにも源泉使用)。シャンプー類は置いていない。コロナ対策でトロンサウナはしばらく休止。
・大浴槽

2021/2/24撮
20時20分頃の大浴槽。客は誰もいない。


2021/2/25
翌朝6時30分頃の大浴槽。バイブラは稼働していない。

2020/9/8撮
大浴槽はバイブラの浅湯と普通の浴槽からなる。注湯量は約30ℓ/分。知覚的には、微弱モール・微弱たまご臭、微弱重曹・微弱たまご味。黒湯に近いコーヒー色で透明度は約30cm。腐植質系の湯の華が浮遊している。溢れた湯は湯縁からオーバーフローしている。気温の高い期間のみ加水・かけ流し。モール系のぬるりとした浴感あり。



2021/2/24、20時30分~45分、浴槽内でORP計測。源泉100%かけ流しで、塩素系薬剤未使用。
湯口:温度48.3℃、pH8.18、ORP値は-50mvに収束した。
浴槽:温度42.2℃、pH8.41、ORP値は-24mvに収束した。
・小浴槽

2021/2/25
6時35分頃の小浴槽。


2020/9/8撮
微黄褐色を帯びた透明の湯。晴れた日には、ガラス窓を通して映る木々の揺らめきで琥珀色のようにも見える。湯温が体温に近いので心臓に負担が掛からず長湯する客が多い。側壁の湯口孔から約20ℓ/分注湯。知覚的には、微弱モール・微弱炭酸・微弱タマゴ臭、微弱重曹味。溢れた湯は湯縁からオーバーフローしている。

2020/9/8撮
約30秒~1分で体毛がまるで樹氷のような微細な泡に包まれる。



2021/2/24、20時30分~45分、浴槽内でORP計測(湯口はミニボトルで採水)。源泉100%かけ流しで、塩素系薬剤未使用。
湯口:温度36.8℃、pH7.71、ORP値は13mvに収束した。
浴槽:温度36.4℃、pH7.66、ORP値は47mvに収束した。
・遊離残留塩素測定

2021/2/24、18時10分頃、大浴槽で試料をミニボトルで採取し、遊離残留塩素測定器で遊離残留塩素濃度を測定。
測定値は0.00ppmとなり、遊離残留塩素の未検出を確認した。
◇電位-pH図

算式を利用して標準水素電極基準に変換してから電位-pH図を作成。Ehは図表の通り。
いずれも還元系にあり、温泉の鮮度は良好である。
・大浴槽AI(△)(エージングの進行度mv)
ORPeq(平衡値mv)=(0.84-0.047×8.4)×1000=445.2
AI(△)=445.2-170≒275
■家族風呂

2026/1/25撮
昭和48(1973)年に家族風呂がオープンした。昭和57(1982)年に掘削した3号井が出来るまでは、泉温の低い温泉を沸かして利用していた。平成24(2012)年2月から家族風呂を改修工事に入り、5月19日より営業を再開した。2階は宿泊部屋だが現在使用していない。
◇基本データ

■音更町宝来本通6丁目2、入浴料1室1名(大人)1,000円、2名以上1名700円、14時~23時(日曜12時~23時、OS22時)
2026/1/25現在
2026/1/25現在

家族風呂は10部屋ある。受付で湯銭を払って番号札を受け取る。
◇温泉分析書(受付に掲示)

![img_17[1]](https://livedoor.blogimg.jp/t2412/imgs/c/5/c5c3c69c-s.jpg)
左2020/9/8撮 右2012/3/2撮
令和2年6月17日に作成した温泉分析書(第一岸本臨床検査センター)。泉温:47.9℃(気温:14℃)、湧出量: ℓ/分(動力揚湯)、pH値:8.6、溶存物質:0.612g/kg、成分総計:0.612g/kg、泉質:アルカリ性単純温泉(アルカリ性低張性高温泉)(旧泉質名:単純温泉) 、腐植質:6.2mg/kg
◇温泉成分に影響を与える項目
・気温の高い期間のみ加水している。
■家族風呂7号室


案内されたのは7号室。照明SWは廊下側にある。


脱衣所にはベンチ、脱衣かご、洗面台、ミニ扇風機を設置。脱衣所に和式トイレあり。


2023/12/4撮
タイル張りの浴室に浴槽、シャワー付きカラン1台設置。シャンプー類は置いていないので持参のこと。



内径約70cm×約200cmの浴槽に、コーヒー色不透明の湯が満ちている。手前側が浅湯になっていて、他が約70cmの普通の深さ。湯口の他に、湯蛇口(源泉)と加水蛇口が付いているので湯温調整可能。湯口から約10ℓ/分注いでいる。知覚的には、微弱モール・微弱タマゴ臭、微弱重曹・微弱タマゴ味。溢れた湯は湯縁からオーバーフローしている。

モール系のぬるりとした浴感あり。熱めの湯で芯から温まる。



2021/2/24、14時45分~15時、浴槽内でORP計測(湯口はミニボトルで採水)。源泉かけ流しで塩素系薬剤未使用。
湯口:46.9℃、pH8.52、ORP値は-55mvに収束した。
浴槽:42.4℃、pH8.49、ORP値は-53mvに収束した。



2023/12/4、14時35分~45分、浴槽内でORP計測(湯口はミニボトルで採水)。源泉かけ流しで塩素系薬剤未使用。
湯口:47.7℃、pH8.31、ORP値は74mvに収束した。
浴槽:44.0℃、pH8.34、ORP値は84mvに収束した。
◇遊離残留塩素測定

2023/12/4、15時頃、浴槽で試料をミニボトルで採取し、遊離残留塩素測定器で遊離残留塩素濃度を測定。
測定値は0.00ppmとなり、遊離残留塩素の未検出を確認した。
◇電位-pH図(2021/2/24)

算式を利用して標準水素電極基準に変換してから電位-pH図を作成。Ehは図表の通り。
還元系にあり、温泉の鮮度は良好である。
・浴槽AI(△)(エージングの進行度mv)
ORPeq(平衡値mv)=(0.84-0.047×8.5)×1000=440.5
AI(△)=440.5-141≒300
◇電位-pH図(2023/12/4)

算式を利用して標準水素電極基準に変換してから電位-pH図を作成。Ehは図表の通り。
還元系にあり、温泉の鮮度は良好である。
・浴槽AI(△)(エージングの進行度mv)
ORPeq(平衡値mv)=(0.84-0.047×8.3)×1000=449.9
AI(△)=449.9-277≒173
■家族風呂11号室


案内されたのは11号室。照明SWは廊下側にある。


脱衣所にはベンチ、脱衣かご、洗面台、ミニ扇風機を設置。脱衣所に和式トイレあり。


タイル張りの浴室に浴槽、シャワー付きカラン1台設置。シャンプー類は置いていないので持参のこと。



内径約70cm×約200cmの浴槽に、コーヒー色不透明の湯が満ちている。手前側が浅湯になっていて、他が約70cmの普通の深さ。湯口の他に湯蛇口(源泉)と加水蛇口が付いているが、入湯時、湯蛇口は使用不可。エルボ管の湯口から約5ℓ/分注いでいる。知覚的には、微弱モール・微弱タマゴ臭、微弱重曹・微弱タマゴ味。溢れた湯は湯縁からオーバーフローしている。

肉眼では足元は見えないが、画像では微かに写っている。



2025/2/23、15時~15時10分、浴槽内でORP計測(湯口はミニボトルで採水)。源泉かけ流しで塩素系薬剤未使用。
湯口:45.6℃、pH8.26、ORP値は44mvに収束した。
浴槽:40.2℃、pH8.25、ORP値は56mvに収束した。
◇遊離残留塩素測定

2025/2/23、15時40分頃、浴槽で試料をミニボトルで採取し、遊離残留塩素測定器で遊離残留塩素濃度を測定。
測定値は0.00ppmとなり、遊離残留塩素の未検出を確認した。
◇電位-pH図

算式を利用して標準水素電極基準に変換してから電位-pH図を作成。Ehは図表の通り。
還元系にあり、温泉の鮮度は良好である。
・浴槽AI(△)(エージングの進行度mv)
ORPeq(平衡値mv)=(0.84-0.047×8.3)×1000=449.9
AI(△)=449.9-252≒198
■家族風呂5号室


案内されたのは5号室。照明SWは廊下側にある。


脱衣所にはベンチ、脱衣かご、洗面台、ミニ扇風機を設置。脱衣所に和式トイレあり。


タイル張りの浴室に浴槽、シャワー付きカラン1台設置。シャンプー類は置いていないので持参のこと。



内径約70cm×約200cmの浴槽に、コーヒー色不透明の湯が満ちている。手前側が浅湯になっていて、他は約70cmの普通の深さ。湯口の他に湯蛇口(源泉)と加水蛇口が付いているが。エルボ管の湯口から約5ℓ/分注いでいる。知覚的には、微弱モール・微弱タマゴ臭、微弱重曹・微弱タマゴ味。溢れた湯は湯縁からオーバーフローしている。



2026/1/25、14時20分~30分、浴槽内でORP計測(湯口はミニボトルで採水)。源泉かけ流しで塩素系薬剤未使用。
湯口:46.5℃、pH8.25、ORP値は55mvに収束した。
浴槽:41.2℃、pH8.25、ORP値は58mvに収束した。

肉眼では足元は見えないが、画像では微かに写っている。
◇遊離残留塩素測定

2026/1/25、14時40分頃、浴槽で試料をミニボトルで採取し、遊離残留塩素測定器で遊離残留塩素濃度を測定。
測定値は0.00ppmとなり、遊離残留塩素の未検出を確認した。
◇電位-pH図

算式を利用して標準水素電極基準に変換してから電位-pH図を作成。Ehは図表の通り。
還元系にあり、温泉の鮮度は良好である。
・浴槽AI(△)(エージングの進行度mv)
ORPeq(平衡値mv)=(0.84-0.047×8.3)×1000=449.9
AI(△)=449.9-252≒198
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