
道道774号線沿いの標津川を見下ろす位置に地上7階建ての 「トーヨーグランドホテル」がある。親会社は釧根開発。日帰り入浴は、本館裏手の別館にある。平成2(1990)年12月オープン。平成4(1992)年、温泉掘削して高温の源泉が湧出(地質研コード162-007、深度1015m)し、同年別館を増築して大浴場を設ける。
・参考資料「北海道地熱・温泉ボーリング井データ集(1991~1995)」(北海道立地下資源調査所)
「道東情報年鑑」(道東経済出版社)
◇基本データ

■中標津町東20条北1、入浴料:大人550円、入浴時間:10時~23時
■公式HP

小上がりの休み処。


脱衣所にはコインロッカーはないが、入口に貴重品ロッカー有。
◇温泉分析書(脱衣所掲示)

平成20年12月22日に作成した温泉分析書(株式会社環境総合科学)。泉温:46.2℃(気温0℃)、湧出量:300 ℓ/分(動力揚湯)、pH値:8.4、溶存物質:2.656g/kg、成分総計:2.656g/kg、泉質:ナトリウム-塩化物温泉(弱アルカリ性低張性高温泉)(旧泉質名:食塩泉)
◇温泉成分に影響を与える項目

・夏季は源泉温度が高い為、少し加水している。
・ジェット風呂は浴槽水を加圧・噴射する為循環している。
・衛生管理のため塩素系薬剤を通年使用、投入している。
◇内風呂(男湯)


タイル張りの浴室に、大浴槽、ジェット風呂、サウナ、水風呂、シャワー付カラン9台、立ちシャワー1台配置。シャンプー・ボディソープ完備。
・大浴槽


ほとんど無色透明の湯。湯口台から約40ℓ/分落水している。知覚的には、塩素系薬剤臭味。溢れた湯は湯縁からオーバーフローしている。



2018/5/6、10時10分~30分、浴槽内でORP計測。源泉かけ流しで、塩素系薬剤使用。
湯口:温度44.7℃、pH8.9、ORP値は338mvに収束した。
浴槽:温度41.7℃、pH8.9、ORP値は218mvに収束した
・ジェット風呂

ほとんど無色透明の湯。ジェット噴流が3人分。側壁湯口から微量注湯。底面にジェット噴流用の吸込口がある。溢れた湯は湯縁からオーバーフローしている。


2018/5/6、10時10分~30分、浴槽内でORP計測。源泉かけ流し&ジェット噴流構造的循環で、塩素系薬剤使用。
浴槽:温度39.4℃、pH8.8、ORP値は405mvに収束した。
◇露天風呂(男湯)


岩風呂風の露天風呂で塀越しに標津川を眺められる。ほとんど無色透明の湯。湯口から約40ℓ/分注湯。溢れた湯は排湯口から排湯している。ぬるりとした浴感で、内湯と違って塩素系薬剤は使用していない。



2018/5/6、10時10分~30分、浴槽内でORP計測。源泉100%かけ流しで、塩素薬剤未使用。湯口:温度45.0℃、pH8.9、ORP値は-15mvに収束した。浴槽:温度43.3℃、pH8.9、ORP値は52mvに収束した。
◇電位-pH図

算式を利用して標準水素電極基準に変換してから電位-pH図を作成。Ehは図表の通り。
いずれもかけ流しにしているが、大浴槽、ジェット風呂は予想以上の塩素系薬剤投入で温泉としての鮮度は劣化している。一方、露天風呂は塩素系薬剤未投入で還元系に収まっている。
・露天風呂AI(△)(エージングの進行度mv)
ORPeq(平衡値mv)=(0.84-0.047×8.9)×1000=421.7
AI(△)=445.2-245≒177
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