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2024/2/26撮
 自由が丘地区の閑静な住宅街に建つ「自由ヶ丘温泉」。成立ちは自由が丘団地土地区画整理組合が自由が丘団地の造成にあたり温泉掘削を計画。深度1,306mまで掘削して、昭和59(1984)年5月に自由が丘団地泉源(地質研コード242-011)が完工し、自由が丘団地の契約家庭に温泉を配湯した。昭和61(1986)年12月20日、ホテル「つかさ」を経営していた鳥谷源作氏はホテル跡地に温泉銭湯「自由ヶ丘温泉」を開業した。

・参考資料
「北海道における地熱・温泉利用の現状 1998」(北海道立地下資源調査所)
「北海道地熱・温泉ボーリング井データ集1990」(北海道立地下資源調査所)
「北海道における地熱・温泉利用の現状 2007(DVD)」(北海道立地質研究所)
「十勝平野中央部地域地質図及び説明書」(監修:北海道立地質研究所、発行:十勝支庁農業振興部

◇基本データ
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2021/1/29撮
■帯広市自由が丘4-4-19、入浴料:大人490円、営業時間:10時30分~24時
2024/2/26現在


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2008/9/12撮
 休憩所から中庭の池が見える。運が良ければ中庭の池に鴨が飛来するのを目撃できる。

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2021/1/29撮
 脱衣所前の畳敷きの休憩所

■大浴場
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2021/1/29撮
 脱衣所にコインロッカー(無料)あり。

◇温泉分析書(脱衣所掲示)
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 左2018/12/7撮、中2012/5/3撮 右2008/8/12撮
平成30年9月25日に作成した温泉分析書(第一岸本臨床検査センター)。泉温:42.3℃(気温:23℃)、湧出量: ℓ/分(動力揚湯)、pH値:9.2、溶存物質:0.717g/kg、成分総計:0.717g/kg、泉質:アルカリ性単純温泉 (低張性アルカリ性高温泉)(旧泉質名:単純温泉)、腐植質検出せず。

◇温泉成分に影響を与える項目
・源泉100%の温泉、かけ流し。
・外気温が低い時のみ加温している。

◇内風呂(男湯)
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2008/9/12撮  
 ガラス窓から中庭の池を眺められる。タイル張りの浴室に主浴槽(電気風呂装置付き)、バイブラ、岩風呂、打たせ湯、サウナ、水風呂、シャワー付きカラン27台、カランのみ7台、立ちシャワー2台配置。シャンプー類は持参のこと。

・主浴槽(電気風呂装置)

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2008/9/12撮
 淡ウーロン茶色透明の湯。側壁湯口から約10ℓ/分注湯。溢れた湯は湯縁からオーバーフローしている。モール系のぬるぬるした浴感を堪能できる。片隅に電気風呂装置が付いている。
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2021/1/29(大雪)、11時30分~50分、浴槽内でORP計測。源泉100%掛け流し(冬季加温)で、塩素系薬剤未使用。
湯口:温度44.7℃
浴槽:温度42.1℃、pH9.00、ORP値は-62mvに収束した。
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2022/2/17(大雪)、11時~11時20分、浴槽内でORP計測。源泉100%掛け流し(冬季加温)で、塩素系薬剤未使用。
湯口:温度44.1℃
浴槽:温度42.3℃、pH8.95、ORP値は-24mvに収束した。
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2024/2/26(大雪)、11時40分~12時、浴槽内でORP計測。源泉100%掛け流し(冬季加温)で、塩素系薬剤未使用。
湯口:温度44.8℃
浴槽:温度41.7℃、pH8.90、ORP値は14mvに収束した。

・バイブラ

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2008/9/12撮
 淡ウーロン茶色透明の湯が泡立っている。バイブラはモール臭が判別できる。側壁湯口から約10ℓ/分注湯。溢れた湯は湯縁からオーバーフローしている。
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2021/1/29(大雪)、11時30分~50分、浴槽内でORP計測。源泉100%掛け流し(冬季加温)で、塩素系薬剤未使用。
浴槽:温度41.6℃、pH8.86、ORP値は-68mvに収束した。
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2022/2/17(大雪)、11時~11時20分、浴槽内でORP計測。源泉100%掛け流し(冬季加温)で、塩素系薬剤未使用。
湯口:温度44.0℃
浴槽:温度41.7℃、pH8.85、ORP値は-49mvに収束した。
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2024/2/26(大雪)、11時40分~12時、浴槽内でORP計測。源泉100%掛け流し(冬季加温)で、塩素系薬剤未使用。
湯口:温度44.8℃
浴槽:温度40.2℃、pH8.66、ORP値は43mvに収束した。

・岩風呂
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 2008/9/12撮
 岩肌を模したFRP製の壁面に、岩風呂と打たせ湯を配置。淡ウーロン茶色透明の湯。注湯量は約20ℓ/分。知覚的には、モール臭、微弱塩味。溢れた湯は湯縁からオーバーフローしている。モール系のぬるぬるとした浴感。
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2021/1/29(大雪)、11時30分~50分、浴槽内でORP計測(湯口はミニボトルで採水)。源泉100%掛け流し(冬季加温)で、塩素系薬剤未使用。
湯口:温度44.7℃、pH9.10、ORP値は-149mvに収束した。
浴槽:温度42.3℃、pH9.20、ORP値は-88mvに収束した。
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2022/2/17(大雪)、11時~11時20分、浴槽内でORP計測(湯口はミニボトルで採水)。源泉100%掛け流し(冬季加温)で、塩素系薬剤未使用。
湯口:温度44.1℃、pH9.01、ORP値は-125mvに収束した。
浴槽:温度42.8℃、pH9.04、ORP値は-57mvに収束した。
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2024/2/26(大雪)、11時40分~12時、浴槽内でORP計測(湯口はミニボトルで採水)。源泉100%掛け流し(冬季加温)で、塩素系薬剤未使用。
湯口:温度44.6℃、pH8.98、ORP値は-37mvに収束した。
浴槽:温度41.8℃、pH8.94、ORP値は-19mvに収束した。


・打たせ湯
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2008/9/12撮
 浅いプールに一条の打たせ湯が落水している。
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2021/1/29(大雪)、11時30分~50分、浴槽内でORP計測。源泉100%掛け流しで、塩素系薬剤未使用。
打たせ湯:温度41.3℃、pH9.00、ORP値は-112mvに収束した。
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2022/2/17(大雪)、11時~11時20分、浴槽内でORP計測。源泉100%掛け流しで、塩素系薬剤未使用。
打たせ湯:温度39.3℃、pH9.00、ORP値は-57mvに収束した。
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2024/2/26(大雪)、11時40分~12時、浴槽内でORP計測。源泉100%掛け流しで、塩素系薬剤未使用。
打たせ湯:温度40.2℃、pH8.94、ORP値は-18mvに収束した。

◇遊離残留塩素測定
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2024/2/26、12時頃、バイブラで試料をミニボトルで採取し、遊離残留塩素測定器で遊離残留塩素濃度を測定。
測定値は0.00ppmとなり、遊離残留塩素の未検出を確認した。

◇電位-pH図(2021/1/29)

キャプチャ
算式を利用して標準水素電極基準に変換してから電位-pH図を作成。Ehは図表の通り。
いずれも還元系にあり、温泉の鮮度は良好である。

・主浴槽AI(△)(エージングの進行度mv)
ORPeq(平衡値mv)=(0.84-0.047×9.0)×1000=417
AI(△)=417-132≒285

◇電位-pH図(2022/2/17)
キャプチャ

算式を利用して標準水素電極基準に変換してから電位-pH図を作成。Ehは図表の通り。
いずれも還元系にあり、温泉の鮮度は良好である。

・主浴槽AI(△)(エージングの進行度mv)
ORPeq(平衡値mv)=(0.84-0.047×9.0)×1000=417
AI(△)=417-170≒247

◇電位-pH図(2024/2/26)
スクリーンショット 2024-03-05 194701

 算式を利用して標準水素電極基準に変換してから電位-pH図を作成。Ehは図表の通り。
いずれも還元系にあり、温泉の鮮度は良好である。

・主浴槽AI(△)(エージングの進行度mv)
ORPeq(平衡値mv)=(0.84-0.047×8.9)×1000=421.7
AI(△)=421.7-208≒214