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 国道37号で長流川を渡って豊浦方面に向かうと案内看板があるので、交差点を山側に曲がって約450m進むと「伊達温泉」に着く。日帰り客出入口のある3階建ての本館と宿泊者出入口のある2階建ての新館、浴舎棟からなる。昭和50(1975)年、農業をしていた今田某がハウス栽培・自家用にボーリングしたのが伊達温泉の始まり。昭和55(1980)年に本館・新館が出来、その後何度か改装している。昭和62(1987)年から株式会社伊達温泉が引き継ぐ。平成11(1999)年に再掘削して高温の源泉を浴用利用している。

・参考資料
「北海道の地熱・温泉(B)西南北海道北部」(北海道立地質調査所)
「北海道地熱・温泉ボーリング井データ集 ~1990」(道立地質調査所)
「北海道地熱・温泉ボーリング井データ集(1996~2000)(道立地質研究所)
「500円以下で入れる北海道の名湯・秘湯・露天風呂」((株)クルーズ)

◇基本データ

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■伊達市館山下町223、入浴料:440円、日帰り営業時間:8時~11時

■公式HP

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大広間の食堂で食事ができる。

◇宿泊

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 宿泊棟(新館)ロビー。《チェックイン》15時~《チェックアウト》10時。スタッフは詰めていないので、本館で受付・清算する。料金前払い。一泊二食付きで5900円。

◇客室
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6畳間の客室。トイレ・洗面所は共同。布団はセルフサービス。浴場は6時~23時の間で利用できる。
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 食事は宿泊者専用食堂で取る(日曜は一般食堂)。夕食は18時~20時、部屋番号の席に座る。朝食は7時~8時30分、席はフリー。

・夕食
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 陶板焼き、刺身、揚げ物、煮物、サラダ、ご飯、味噌汁、漬物。各テーブルにお櫃が置かれる。


・朝食
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  前日もらった朝食券を係員に渡す。朝食は和定食。卵は生卵か目玉焼きのいずれか選択。テーブルにお櫃が置かれる。テーブルに置かれた納豆・梅干は無料トッピング。配膳・返却はセルフサービス。
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 脱衣所に貴重品ロッカーあり。


◇温泉分析書(脱衣所掲示)
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平成21年11月27日に作成した温泉分析書(環境科学)。泉温:73.6℃(気温:12℃)、湧出量:240ℓ/分(動力揚湯)、pH値:7.7、溶存物質:11.16g/kg、成分総計:11.17g/kg、泉質:ナトリウム-塩化物泉(弱アルカリ性高張性高温泉)(旧泉質名:食塩泉)

「北海道地熱・温泉ボーリング井データ集(1996~2000)」によると、2号井(地質研コード460-009):掘削年1999年、深度1520m、湧出量150ℓ/分。


◇温泉成分に影響を与える項目
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◇内風呂(男湯)
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 公衆浴場なので営業時間中は日帰り客が多い。明るい浴室に、高温湯、中温湯、水風呂、サウナ、シャワー付きカラン30台配置。中央に3台のデッキチェアが置かれ、天井に日光浴器を設置してる。シャンプー類は置いていない。


・中温湯
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 無色透明の湯。湯口から循環湯が約90ℓ/分注湯している。知覚的には、カン味・石膏臭。湯底の吸込み口から湯が吸い込まれ、一部は湯縁からオーバーフローしている。滑らかな肌障りの浴感。
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2019/5/7、22時20分~30分、浴槽内でORP計測(湯口はミニボトルで採水)。加水循環方式で、塩素系薬剤使用疑義。

湯口:温度42.8℃、PH7.4、ORP値は110mvに収束した。
浴槽:温度42.7℃、PH7.5、ORP値は103mvに収束した。


・高温湯
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 無色透明の湯。注湯量は約30ℓ/分。知覚的には、カン味・石膏臭。溢れた湯は湯縁からオーバーフローしている。劇熱湯で体が赤くなる。
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2019/5/7、22時20分~30分、浴槽内でORP計測(湯口はミニボトルで採水)。源泉(加水)かけ流しで、塩素系薬剤未使用。

湯口:温度46.8℃、PH7.6、ORP値は-163mvに収束した。
浴槽:温度45.2℃、PH7.6、ORP値は40mvに収束した。


◇露天風呂
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 周囲を敷石で敷き詰めたひょうたん形の露天風呂。通路に滑り止めのマットを敷いている。
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 無色透明の湯。注湯量は約20ℓ/分。知覚的には、カン味・石膏臭。湯底に湯温調整用の吐出口と吸込口があるが、入湯時の吐出口温度は浴槽温度と同じ。溢れた湯は排湯口から排湯している。適温でゆったりできる。
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2019/5/8撮

2019/5/8、6時00分~10分、浴槽内でORP計測(湯口はミニボトルで採水し、50℃で測定開始)。源泉(加水)かけ流し&湯温調整循環で、塩素系薬剤未使用。

湯口:温度51.5℃、PH7.6、ORP値は-329mvに収束した。
浴槽:温度42.6℃、PH7.8、ORP値は-174mvに収束した。


◇電位-pH図
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算式を利用して標準水素電極基準に変換してから電位-pH図を作成。Ehは図表の通り。
 いずれも還元系にあり、温泉としての鮮度は良好である。中温湯は塩素系薬剤使用の疑義がある。高温湯、露天風呂は塩素系薬剤を控えているようだ。

・高温湯AI(△)(エージングの進行度mv)
 ORPeq(平衡値mv)=(0.84-0.047×7.6)×1000=482.8
 AI(△)=482.8-232≒251