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 別海町ふるさとの森に隣接した場所に「べっかい郊楽苑」(別海町ふるさと交流館)」がある。平成元(1989)年に温泉ボーリングして、平成3(1991)年12月、別海町保養センター跡に「別海町交流センター郊楽苑」が開業した。第3セクターのべっかい振興公社が運営に携わった。財政負担軽減のために町は平成21(2009)年3月までに売却を決定するも買い手が現れなかった為、同年4月から休業していた。その後、別海町は㈱郊楽苑と賃貸借契約し、平成21(2009)年9月から「べっかい郊楽苑」(旧別海町交流センター郊楽苑)として営業を再開した。平成26(2014)年8月から指定管理者制度で㈱郊楽苑が運営している。「べっかい郊楽苑」は㈱郊楽苑が名付けた呼び方で、正式には「別海町ふるさと交流館」のようだ。
 「べっかい郊楽苑」は「別海町ふるさと交流館」の名称で、令和3(2021)年7月1日にリニューアルオープンした。日帰り入浴のみの再開。


・参考資料
「別海町三十年史」
「別海町議会だより」

◇基本データ

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■別海町別海141-100、入浴料:大人510円、10時30分~22時(受付終了21時)




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 休憩所にはテーブル席と小上がり席がある。
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 脱衣所に無料ロッカー有り。

◇温泉分析書(脱衣所前掲示)
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2025/6/20撮
令和元年12月13日に作成の温泉分析書(環境総合科学)。泉温:38.5℃(気温:14.6℃)、湧出量: -ℓ/分(動力揚湯)、pH値:8.0、成分総計:3.144g/kg、溶存物質:3.159g/kg、泉質:ナトリウム-塩化物泉(弱アルカリ性低張性温泉)(旧泉質名:食塩泉)
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2019/9/23撮
平成22年4月5日に作成の温泉分析書(太平洋総合コンサルタント㈱)。泉温:38.4℃(気温:-4℃)、湧出量: -ℓ/分(動力揚湯)、pH値:7.9、成分総計:3.238g/kg、溶存物質:3.238g/kg、泉質:ナトリウム-塩化物泉(弱アルカリ性低張性温泉)(旧泉質名:食塩泉)

「北海道地熱・温泉ボーリング井データ集~1990」によると、
掘削年:1989年、掘削深度:1201m、掘削時湧出量:430ℓ/分。

◇温泉成分に影響を与える項目

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・加温している。
・かけ流しにして循環濾過はしていない。
・衛生管理のため塩素系薬剤を注入している。

◇内風呂(男湯)
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 上2010年9月撮 下2019/9/23撮
タイル張りの浴室に、主浴槽、バイブラ、寝湯、サウナ、水風呂、シャワー付カラン12台配置。シャンプー・ボディソープあり。

・主浴槽
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 コーラ色不透明の湯。岩湯口から約30ℓ/分注湯。知覚的には、モール臭、微弱塩味。溢れた湯は湯縁からオーバーフローしている。モール系温泉らしいぬるり感とつるすべ感を体感できる。
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2019/9/23、11時30分~12時、浴槽内でORP計測(湯口はミニボトルで採水)。源泉(加温)100%掛け流しで、塩素系薬剤微量使用。
湯口:温度47.6℃、pH8.3、ORP値は124mvに収束した。
浴槽:温度43.1℃、pH8.5、ORP値は115mvに収束した。

・バイブラ122
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 コーラ色不透明の泡湯。湯底の湯口から加温していない源泉が注いでいる。溢れた湯は湯縁からオーバーフローしている。芳香性のモール臭が香る。
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2019/9/23、11時30分~12時、浴槽内でORP計測。源泉100%掛け流しで、塩素系薬剤微量使用。
浴槽:温度37.1℃、pH8.6、ORP値は122mvに収束した。

・寝湯
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 渦流湯(ジェット湯)付きの3人用寝湯。コーラ色不透明の湯。湯底の湯口から加温していない源泉が注いでいる。渦流湯用の循環吸込み口を確認。溢れた湯は湯縁からオーバーフローしている。
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2019/9/23、11時30分~12時、浴槽内でORP計測。源泉100%掛け流し(渦流装置は循環)で、塩素系薬剤極微量使用。
浴槽:温度38.7℃、pH8.2、ORP値は123mvに収束した。

◇露天風呂(男湯)
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2010年9月撮
 和風庭園の敷地に露天風呂と打たせ湯を配置。再訪時、打たせ湯は稼働していない。

・露天風呂
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 コーラ色不透明の湯。岩湯口から約20ℓ/分注湯。知覚的にはモール臭、微弱塩味。入湯時、湯張り中だったが、溢れた湯はオーバーフローする。モール系のぬるりとした浴感とつるすべ感あり。
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2019/9/23、11時30分~12時、浴槽内でORP計測(湯口はミニボトルで採水)。源泉(加温)100%掛け流しで、塩素系薬剤微量使用。
湯口:温度47.6℃、pH8.3、ORP値は122mvに収束した。
浴槽:温度40.8℃、pH8.4、ORP値は120mvに収束した。

◇電位-pH図
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算式を利用して標準水素電極基準に変換してから電位-pH図を作成。Ehは図表の通り。
いずれも還元系にあり、温泉としての鮮度は良好である。

・主浴槽AI(△)(エージングの進行度mv)
 ORPeq(平衡値mv)=(0.84-0.047×8.5)×1000=440.5
 AI(△)=440.5-308≒133 

◇遊離残留塩素測定
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2025/6/20、11時30分頃、主浴槽で試料をミニボトルで採取し、遊離残留塩素測定器で遊離残留塩素濃度を測定。

測定値は0.12ppmとなり、遊離残留塩素の検出を確認した。